扁桃肥大の特徴・症状と治療法について【医師監修】

公開日: 2024/02/05 更新日: 2024/02/05
このページでは、扁桃肥大の症状や治療法、今すぐ医師に相談したい場合の方法についてお伝えしています。
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扁桃肥大について

扁桃肥大の特徴・症状

扁桃肥大の特徴

扁桃肥大というのは、大きく扁桃がなっている状態です。

一般的に、扁桃は扁桃腺と言われているので、扁桃線肥大と言われる場合もあります。

扁桃には種類がいくつかありますが、口蓋扁桃というぽっこりと丸く喉の奥の両側にあるリンパ組織以外にも、喉の周りには耳管扁桃や咽頭扁桃、舌根扁桃があります。

しかし、扁桃と言うと、一般的に口蓋扁桃のことです。

なお、扁桃と言う意味はアーモンドで、アーモンドと口蓋扁桃の外観が似ているので、扁桃というように名前が付けられました。

扁桃肥大の原因

扁桃肥大に子供がなる場合は多くあります。

扁桃の役目は、喉の周り囲んで、ウイルスや細菌が鼻や口から入ってくるのをつかまえて、感染するのを防止することです。

扁桃の働きは、最も幼い小児期の4歳~8歳の時期に活発になり、最も大きなサイズになります。

その後、だんだんと小さくなります。

しかし、扁桃は、何回も炎症を繰り返したりすることや遺伝的なことから、普通よりも扁桃が肥大化する場合があり、扁桃肥大の原因は幼い小児期の現象のみということではありません。

扁桃肥大の症状

扁桃肥大は、次のように3段階にその大きさによって分類され、この段階によって現れる症状も違ってきます。

  • 第1度肥大の場合はわずかに口蓋扁桃が出ている
  • 第2度肥大の場合は第1度肥大と第3度肥大の中間の状態
  • 第3度肥大の場合は口蓋扁桃がお互いに中央で接するくらい出ている

生理的に子供の扁桃は肥大するため、第1度肥大であれば症状が特に出る場合もありません。

しかし、第2度肥大や第3度肥大であれば、症状がいろいろ現れることがあります。

扁桃が肥大すれば、空気が狭い道を通るため、睡眠時無呼吸症候群やいびきが起きて、睡眠のレベルが下がる場合があります。

そのため、日中に強い眠気があり、集中力が下がる場合もあります。

また、食べ物を飲み込むのが難しくなるので、食事に長く時間がかかったり、発熱を何回も繰り返すようになったりします。

扁桃肥大の診断と検査

基本的に、扁桃肥大を検査する場合は、口の中を診て、扁桃の大きさを確認することで行います。

扁桃肥大の原因に扁桃炎がなっていることもあるので、細菌培養検査によって原因の細菌を見つける場合もあります。

扁桃肥大の治療法

  • 基本的に扁桃肥大の治療は必要ない

扁桃肥大は、基本的に治療する必要はありません。

しかし、ひどいいびきである、呼吸がしにくい、食べ物が摂れない、などというように普段の生活において支障がある場合は、扁桃肥大の治療が必要になります。

  • 薬物による治療法

炎症によって扁桃が腫れている場合は、痛みが激しくなったり、膿をもったりする場合があります。

そのため、炎症が起きていれば、炎症を鎮めるために抗生物質などを使用します。

  • 手術による治療法

余りにも大きく扁桃がなり過ぎていれば、切除するために手術を行います。

ほとんどの場合は成長するにつれて扁桃は小さくなるため、慎重に手術するかは判断されます。

子供であれば、睡眠時無呼吸症候群が扁桃肥大によってある場合は、まず治療法としては手術になります。

睡眠時無呼吸症候群が、扁桃を切除することによって改善します。

3歳~6歳くらいが多く、全身を麻酔して手術は行われます。

約1週間が入院に必要な期間です。

なお、手術するための費用としては、乳児医療が子供で適用されると、手術などの費用は保険が適用される範囲であればかかりません。

扁桃肥大の予防

  • 風邪をひかないようにする

扁桃は、口から病原菌やウイルスが体の中に入るのを防止する役目があります。

そのため、炎症が風邪をひくと起き、扁桃がどうしても肥大化してしまいます。

子供は、免疫力が特に低く、よく風邪をひくため、うがい、手洗いを習慣にする、マスクを外では着けるなどして、風邪をしっかりと予防しましょう。

  • 免疫力をアップする

成長過程に子供はあるため、体はまだ未熟です。

細菌やウイルス、病原菌に免疫力も低いため侵されやすいので、扁桃もよく炎症し、扁桃肥大によくなります。

扁桃肥大を何回も繰り返していれば慢性に扁桃肥大がなって、扁桃肥大が大人になっても治らなく、風邪などをよくひく体質になります。

そのため、免疫力をアップして、扁桃肥大をできる限り予防しましょう。

免疫力をアップするためには、いいバランスの食事を摂ることが大事です。

積極的にビタミンCが含まれている食品を特に摂るようにしましょう。

  • 喉が乾くことを防止する

喉が乾けば、喉の粘膜も乾いて、炎症が起きてよく扁桃肥大になります。

冬のシーズンは、特に空気も乾くため、マスクを子供には着けさせるなどして、喉が乾くのを防止するようにしましょう。

また、40%~70%に部屋の中の湿度は維持し、こまめにうがいもしましょう。

できる限り水を飲むようにしたり、蒸気吸入器を使ったりすると、喉が乾くのを防止することができます。

記事監修
  • 名倉 義人
    救急科専門医

    ・平成21年 名古屋市立大学医学部卒業後、研修先の春日井市民病院で救急医療に従事 ・平成23年 東京女子医科大学病院 救急救命センターにて4年間勤務し専門医を取得 ・平成27年 東戸塚記念病院で整形外科として勤務 ・令和元年 新宿ホームクリニック開院

    日本救急医学会、日本整形外科学会

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