偏頭痛の特徴・症状と治療法について【医師監修】

公開日: 2024/02/05 更新日: 2024/02/05
このページでは、偏頭痛の症状や治療法、今すぐ医師に相談したい場合の方法についてお伝えしています。
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偏頭痛について

偏頭痛の特徴・症状

偏頭痛の特徴

頭痛は、大きく要因が分かっている場合と分かっていない場合に分類されます。

要因が分かっている場合としては、くも膜下出血や脳腫瘍、頭痛が怪我などで起きることが挙げられます。

一方、女性の方が男性よりも片頭痛は起きやすく、男性の4倍と言うことです。

片頭痛は、命に危険が直接あるというものではありません。

しかし、日常生活に対して頭痛発作は大きな影響があり、個人によっても違ってきますが、仕事や家事などに支障が出る場合があります。

日本頭痛学会においては、

  • 片頭痛は繰り返して頭痛発作がある病気である
  • 4時間~72時間発作が続く
  • ズキズキする、頭の片方に起きる頭痛である
  • 強さとしては中等~重度のものである
  • 頭痛が日常の動作によって悪くなる
  • 頭痛に悪心や音過敏・光過敏を伴う

としています。

どのような仕組みで偏頭痛が起きるか、研究がいろいろ行われていますが、正確なことは現在分かっていません。

最も説として有力なものは、「三叉神経血管説」があります。

この説は、正体が分からない物質が、何らかの刺激によって頭の血管を取り囲んでいる三叉神経の末端から放出され、この物質が血管を拡げて炎症が起きる一方、脳にこの物質の刺激による興奮が伝わって頭痛や吐気が起きるというものです。

トリプタン薬の効果から、セロトニン受容体という神経伝達物質の受け皿になるものがこの仕組みに関係していることが考えられています。

偏頭痛の症状

頭の片方が、脈打つようにズキンズキンと非常に痛みます。

頭痛発作の最初のものと次のものの間は、症状が全く見られません。

片頭痛ということでも、頭の片方のみが必ずしも痛むということではありません。

4割の偏頭痛は、傷みが頭の両方に起きるとされています。

また、約5割は、非拍動性のズキンズキンしない頭痛も見られます。

さらに、7割以上は、前駆症状から始まる肩こりなどの頭痛発作も報告されています。

偏頭痛の診断と検査

  • 片頭痛の診断

片頭痛を診断する際は、偏頭痛は、生活支障度と重症度によって分けられて、それぞれ治療薬が違ってきます。

偏頭痛が軽症の場合は日常生活に影響がない、中等症の場合は仕事や日常生活に影響がある、重症の場合は仕事や日常生活ができなくて寝込む、というようになります。

  • 片頭痛の検査

片頭痛を検査する方法はありません。

しかし、偏頭痛の要因になる別の病気が潜んでいないか調査しておけば安心です。

この場合は、脳神経外科あるいは神経内科を受診します。

頭の血管を検査する際は、CT検査やMRI検査などがあります。

偏頭痛の治療法

片頭痛を治療する方法としては、薬物療法がメインになります。

頭痛発作の際に飲む頓挫薬の急性期治療薬と、発作が起きにくくなる予防薬があり、それぞれ高い効果がある薬剤が使用されるようになりました。

急性期治療薬として使用される薬剤には、エルゴタミン製剤やトリプタン系薬剤という病院で処方されるもの以外に、市販されている鎮痛薬などがあります。

また、偏頭痛の程度に関係なく、制吐剤の併用が吐き気がある場合には効果が期待できます。

月に10日以上頭痛治療薬を服用している場合は、薬物乱用頭痛という薬剤の使い過ぎによる頭痛になっていることもあります。

薬物乱用頭痛にならないように、治療薬の違いを十分に把握して、適切に効果が期待できる薬剤を使うことが大切です。

偏頭痛の予防

片頭痛を予防する方法としては、傷みが頭痛発作によって起きていない場合でも、毎日治療薬をとりあえず服用し続ける必要があります。

時間が治療薬の効果が出てくるまでにかかる場合や、副作用がないような治療薬が分かるまでには、治療薬をいくつか試す必要がある場合もあります。

予防する期間も長期間の半年以上にもなるため、予防する方法と目的十分に把握していなければ、継続できなくなる場合もあります。

時間がかかりますが、治療薬が必要ない生活を最終的に目指すことを十分に考えて、長期間悩んできた片頭痛を解消するために、予防に積極的に取り組みましょう。

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記事監修
  • 名倉 義人
    救急科専門医

    ・平成21年 名古屋市立大学医学部卒業後、研修先の春日井市民病院で救急医療に従事 ・平成23年 東京女子医科大学病院 救急救命センターにて4年間勤務し専門医を取得 ・平成27年 東戸塚記念病院で整形外科として勤務 ・令和元年 新宿ホームクリニック開院

    日本救急医学会、日本整形外科学会

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