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カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症の特徴・症状と治療法について【医師監修】救急病院一覧あり

 
こんにちは、ファストドクターです。

カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症についてお伝えします。

 

カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症の特徴・要因・症状

 

カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症の特徴

カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症というのは、細菌のカプノサイトファーガ・カニモルサスというものが要因の感染症です。
免疫力が下がった人の場合は、傾向的に重症化する一つの日和見感染症です。
この細菌は、常に猫や犬の唾液にいるので、ペットを飼育している場合は常に触れる恐れがあります。
 

カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症の要因

カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症の要因としては、主としてペットによる引っ搔き傷・噛み傷、ペットとの接触が想定されます。
カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症は、細菌を持っている猫や犬に引っ搔かれたり、噛まれたりすることによって感染して発症します。
2010年に実施した調査結果においては、この細菌を猫の57%、犬の74%が口の中に持っているというデータがあります。

猫や犬の唾液の中にこの細菌は含まれているので、ペットと食器を共有したり、キスをしたりするなどして人の体の中に唾液が入り込んで感染するケースもあります。
カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症を予防できるようなものは、事前にペットを飼っている人の側で要因を取り去っておきましょう。

カプノサイトファーガ属菌としては、亜種が8つあると今まで考えられてきました。
具体的には、猫や犬の口の中にいる2つの種類と、人の口の中にいる6つの種類です。
しかし、それまで分からなかった亜種の新しいものが、2015年、2016年に続けて見つかっています。
このような新しい種類のカプノサイトファーガ属菌は、猫や犬の口の中にいるのは分かっていますが、人に感染した際の病原体は現在では全く解明されていません。
 

カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症の症状

カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症の主な症状としては、発熱、腹痛、倦怠感、吐き気、敗血症、頭痛、髄膜炎、播種性血管内凝固症候群が挙げられます
猫や犬のカプノサイトファーガ・カニモルサス感染症の場合は、症状が現れません。
しかし、人のカプノサイトファーガ・カニモルサス感染症の場合は、症状が重くなれば、敗血症の約30%の患者、髄膜炎の約5%の患者が死亡するとされています。

なお、敗血症というのは、全身に病原体が拡大して炎症がいろいろな箇所で起きた状態です。
また、髄膜炎というのは、炎症が脳という中枢神経と髄膜という脊髄を包んでいるものに及んだ状態のことです。
また、播種性血管内凝固症候群というのは、血が出た箇所のみに起きるべきの血液凝固反応が、全身の血管の中で無秩序になぜか起きる状態です。
細い血管の中において破裂と目詰まりが起きて、最終的に機能不全にいくつもの臓器がなります。

 
 

カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症の診断と検査

カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症を診断する際は、感染している人の脳脊髄液や血液、傷口から滲出した液を培養して、細菌を分離して見極めます。
しかし、医療機関を受診すると多くの場合は敗血症であり、急に病期が経過して別の状態になったり、あるいは、細菌は育つのがが遅かったり、分離して見極めるために時間がある程度かかったりするため、患者の症状などによって早く治療を適切に始める必要があります。
なお、検査施設として血液が培養できるようなところであれば、分離して見極めがある程度できます。
 
 
 

カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症の治療法

カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症に感染している可能性がある場合は、患者の臨床所見などによって抗菌薬などによる治療を早く始めることが大切になります。
抗菌薬として嚙まれた傷に対するものは、一般的に、テトラサイクリン系あるいはペニシリン系のものがすすめられています。
しかし、βラクタマーゼを作る菌株もカプノサイトファーガ属菌にはあるため、抗菌薬のペニシリン系のものを使う場合は、この影響をあまり受けないβラクタマーゼを阻害する薬剤との合剤などを選ぶといいとされています。
 
 
 

カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症の予防

カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症を予防するためには、免疫力が下がっていない場合でも、動物に嚙まれたり引っ搔かれたりした傷から感染して発症するケースがあるので、普段から、過度に動物と触れ合うことは止めて、動物と触れ合った後は十分に手洗いなどを行いましょう。

このことは、カプノサイトファーガ・カニモルサス感染症のみでなく、動物による感染症を予防するためにも大切です。
なお、免疫力が下がっているアルコール依存症の人、脾臓摘出者、糖尿病などの慢性疾患の人、がん患者、高齢者、免疫異常疾患の患者などの場合は、症状が重くなりやすいため、猫や犬に嚙まれないように十分に注意しましょう。
 
 
 
 
 

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