こどもの顔や腕のヒリヒリ・赤み(日焼け)
監修医師:神田貴行 先生(小児科医)
こどもの日焼け
こどもの日焼けは大人より重症になりやすい
日焼けとは、太陽光に含まれる紫外線によって皮膚がダメージを受け、炎症や色素沈着を起こす、やけどの一種です。
こどもは大人より皮膚が薄く、バリア機能も未熟なため、同じ日差しでも症状が強く出やすいのが特徴です。
すぐに医療機関を受診すべき日焼け
- 水ぶくれができている
- ぐったりしている
- 発熱がある
原因
- 太陽光の紫外線(UVA・UVB)
- 長時間の屋外活動
- 日焼け止めの未使用、塗り直し不足
症状(顔、腕に出やすい)
- 赤み
- ヒリヒリ、痛み
- ほてり
- 水ぶくれ
- 発熱、ぐったりする
こどもは全身症状に注意
こどもの日焼けでは、皮膚症状だけでなく、発熱や元気がないなどの全身症状があらわれることがあります。
こどもは水分が失われやすく、体温調節が未熟なため、皮膚のダメージが全身に影響しやすいのが特徴です。
日焼けは、見た目が軽くても体調が悪くなることがあるため、見た目が軽くても安心せず、いつもと違う様子があれば受診しましょう。
以下の症状がある場合は早めに医療機関を受診しましょう。
- 元気がない
- ぼーっとしてる
- 水分がとれない
長時間日光に当たっていたあとに、こどもが体調を崩した場合、日焼けだけでなく熱中症の症状があらわれていないかにも注意しましょう。
涼しい場所で休んでも症状が改善しない、水分がとれない、意識がはっきりしない場合は速やかに医療機関を受診しましょう。
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日焼け後はすぐに冷やすことが重要
日焼け後に皮膚を冷やすことで、炎症の広がりを抑えることができます。炎症を抑えることは、皮膚の痛みや赤みの悪化を防ぐことにつながります。
また、日焼けの炎症は紫外線を浴びた直後ではなく、数時間かけて進行します。そのため、日焼けした直後は症状がなくても、数時間〜翌日に悪化することがあります。悪化を防ぐためにも、できるだけ早く冷やすことが重要です。
効果的な冷やし方
濡れタオルや保冷剤をタオルで包んで当て、10〜15分を目安にやさしく冷却しましょう。
嫌がる場合は無理をせず、短時間を繰り返して行います。冷やしすぎや直接氷を当てることは刺激になるため避けましょう。
こどもの日焼けは軽く見られがちですが、実際にはやけどです。
赤みや痛みがある場合はしっかり冷やし、発熱やぐったりしている場合は早めに受診を検討してください。
日焼けの予防
帽子や衣類で直射日光を避け、不足分を日焼け止めで補う
こどもの日焼け対策は、まず直射日光を避けることが基本です。つばの広い帽子やラッシュガードなどを着用したり、日陰で休むようにしたりして、直射日光を避けましょう。
また、不足する部分を日焼け止めで補うようにします。日焼け止めだけに頼るのではなく、複数の対策を組み合わせることが重要です。
日焼け止めは年齢と状況に合わせて選ぶ
こどもの皮膚は薄く刺激を受けやすいため、年齢に応じた使い分けが必要です。
生後6か月未満
基本は帽子や衣類、日陰で直射日光を避けましょう。日焼け止めは必要な部位に少量使用する程度にとどめましょう。
生後6か月〜5歳頃
日常生活ではSPF20〜30・PA++〜+++程度の低刺激なものを使用しましょう。
6歳以降
大人と同様の基準で選べますが、肌が弱い場合は低刺激のものを使用しましょう。
長時間の屋外活動(全年齢共通)
海やプールなどの日差しの強い環境では、SPF30〜50・PA+++以上のものを選びましょう。
高いSPFが必ずしも安全とは限らない
日焼け止めは2〜3時間ごとに塗り直す
日焼け止めは汗や皮脂、摩擦で落ちるため、時間とともに効果が低下します。特にこどもは汗をかきやすく、こすれも多いため、2〜3時間ごとの塗り直しが重要です。汗をかいた後や水遊びの後は、その都度塗り直しましょう。
塗り忘れやすい部位にも注意する
耳の上や後ろ、首の後ろ、足の甲、手の甲などは日焼け止めを塗り忘れやすい部位です。これらの部位は直射日光に当たりやすいため、意識して塗ることが重要です。
汗をそのままにしない
汗は日焼け止めを落とすだけでなく、皮膚への刺激にもなります。汗をかいた場合は拭き取り、必要に応じて塗り直すことで日焼け予防につながります。
赤ちゃんへの大人用の日焼け止めは注意して使用する
大人用の紫外線防御効果の高い日焼け止めは、落ちにくい分刺激になりやすく、こどもの皮膚ではかぶれの原因になることがあります。
やむを得ず使用する場合は短時間にとどめ、帰宅後はやさしく洗い流しましょう。
日焼け止めを使用した後にかゆみやブツブツがあらわれた場合
皮膚への刺激や成分が合わないことで、かゆみ・赤み・ブツブツの皮膚症状があらわれる場合があります。
症状が軽い場合は数日で改善することもありますが、悪化する場合や繰り返す場合、6か月未満の赤ちゃんの場合は医療機関を受診しましょう。
紫外線もっと詳しく
紫外線量は時間帯で大きく変わる
紫外線は10〜14時頃に最も強くなります。同じ場所でも時間帯によって影響が大きく変わるため、外出時間を調整することが有効です。
水辺では紫外線の影響が強くなる
水面は紫外線を反射するため、プールや海では上からの紫外線に加えて下からの反射も受けやすくなります。そのため、同じ時間でも日焼けしやすい環境になります。
紫外線は反射でも当たる
紫外線は直接当たるだけでなく、地面や建物からの反射でも皮膚に届きます。日陰にいても完全に防げるわけではありません。
紫外線は一年中降り注いでいる
紫外線は夏だけでなく一年を通して存在し、曇りの日でも地表に届きます。季節や天候に関わらず対策が必要です。
紫外線ダメージは将来まで影響する
紫外線によるダメージは一度で終わるものではなく、繰り返すことで皮膚に蓄積していきます。特に赤ちゃんは皮膚が薄く、防御機能も未熟なため、大人よりも紫外線の影響を受けやすい状態です。
そのため、幼少期に多くの紫外線を浴びることは、将来的なシミや皮膚トラブル、皮膚がんリスクの増加につながる可能性があります。日焼けはその場の赤みだけでなく、将来への影響も考えて予防することが重要です。
受診目安
119 救急車を要請
- 意識がもうろうとしている
- 水分がとれない
- ぐったりしている
医療機関が開いている時間帯に速やかに受診、夜間は救急外来へ
- 水ぶくれがある
- 全身性の発熱を伴う
- 強い痛みがある
医療機関が開いている時間帯に受診
- 赤みが続く
- 痛みが気になる
- 心配な場合
皮膚トラブルがある際は
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「対処法を調べる」監修医師

こうだたかゆき
神田貴行医師
鳥取大学医学部卒業後、小児科医として16年間病院勤務、11年間発達障害児対応クリニック院長を務めた。現在は小児科を中心にオンライン診療等を行うフリーランス医師としても活動中。
この記事は医師監修のもと、ファストドクター株式会社が制作しています。


