とびひ
監修医師:神田貴行 先生(小児科医)
とびひ
とびひは皮膚への細菌感染で起きる
とびひは皮膚に細菌が感染することで起きる病気です。正式な病名としては伝染性膿痂疹(でんせんせいのうかしん)といいます。
原因菌は、主に手のひらや鼻の中など人間が常に持っている常在菌です。
この常在菌が、あせも、湿疹、虫刺され、怪我、アトピー性皮膚炎などの掻きこわしによってできる皮膚の傷に入り込むことで感染します。
高温多湿の環境で細菌が増殖しやすいことから、夏場に多く発症します。発症すると飛び火するように全身へ症状が広がることから、とびひと呼ばれています。
触れることでうつる
とびひは接触感染でうつります。
以下のような状況に注意しましょう。
・患部(とびひ)に触れる
・水ぶくれ(水疱)の中身に触れる
・感染者と物を共有する
とくに、とびひでできた水ぶくれ(水疱)の中身には大量の菌が含まれているため、触れると感染する可能性が高いです。
また、感染者が触れたものには菌が付着している可能性があります。物は共有しないように注意しましょう。
広がる前に早めの受診を
小さなこどもは、皮膚が薄く免疫力が未熟なためとびひにかかりやすいです。
痒みを我慢できずに掻くことで全身へと広がってしまい、治療期間が長引いたり、家庭での処置が大変になる場合があります。
かゆみを伴う小さな赤い発疹や水ぶくれがあらわれたら、とびひの可能性があります。
広がってしまう前に早めに医療機関を受診しましょう。
重症化して全身に症状が出ることも
とびひが重症化すると、黄色ブドウ球菌が作り出す毒素によって全身に強い症状が出る「ブドウ球菌性熱傷様皮膚症候群」になってしまう場合があります。
6歳までのこどもに多いですが、大人も発症します。
早めの治療が必要となる病気なので、症状に応じた受診目安を確認しておきましょう。
とびひもっと詳しく
とびひ(伝染性膿痂疹)は原因菌や症状によって2種類に分けられます。
夏、こどもに多い水疱性膿痂疹(すいほうせいのうかしん)
原因
- ほとんどが黄色ブドウ球菌
時期や感染経路
- 6〜10月
- 掻きこわしや傷口から細菌が侵入することで感染
症状
- 赤み、痒みを伴う水ぶくれ(水疱)
- 水ぶくれ(水疱)が破れることで生じるただれ
水ぶくれ(水疱)の中身には感染力があり、破れると全身へ広がります。感染していない人も、他人の水ぶくれ(水疱)や中身にふれることでうつります。
通年、大人に多い痂皮性膿痂疹(かひせいのうかしん)
原因
- 化膿レンサ球菌
時期や感染経路
- 1年中感染する可能性がある
- 皮膚のバリア機能が低下した部分から感染
アトピー性皮膚炎などの皮膚疾患を持つ場合多く発症。
症状
- 小さな膿を伴う水ぶくれ(早期にあらわれる症状)
- 発熱
- のどの痛み
- リンパ節の腫れ
とびひの予防と対処
かきこわさないためのケアを
かきこわさなければ傷にならないので、とびひが広がる心配はありません。かきこわさないために以下のケアを行いましょう。
- 爪を切る
長い爪は皮膚に傷を作りやすいため、短く切って整えましょう。
- 薬でかゆみを抑える
あせも、湿疹があるとき
薬の使用でかゆみを抑えられます。市販薬もありますが、病院で医師から適切な処方を受けるとよいでしょう。
虫刺されがあるとき
小さなこどもの場合、蚊に刺されることが多くなります。市販の塗り薬でかゆみを抑えたり、パッチを貼りましょう。
小さな怪我も清潔に
外遊びなどで小さな怪我ができたら、傷口を清潔に保ちましょう。
泥や砂がついている場合は流水で洗い流します。
その後、消毒をして傷口に触らないように絆創膏などを貼りましょう。
※市販薬には子供用のしみない消毒液もあります
皮膚を清潔に保ちましょう
とびひは皮膚に菌が感染することで起こる病気です。皮膚表面を洗って清潔に保つことは予防にもつながります。
とびひが流行しやすい夏は汗もたくさんかきます。
とびひが生じていなくても、短時間でもよいので毎日お風呂に入り、石鹸で体を洗いましょう。
お風呂は短めに
- シャワーか短時間の入浴にする
湯舟につかる場合は短時間で済ませましょう。体が温まるとかゆみが強くなり、かきたくなってしまうことがあります。
- 温度はぬるめ、優しく洗う
シャワーの温度はぬるめにするとよいでしょう。患部は泡で優しく洗い、清潔を保ってください。
- 感染を防ぐために
・バスタオルを他人と共有しない
・湯舟に入る場合、感染者は最後に入る
プールは控える
上記を意識すればお風呂に入ることは問題ありませんが、プールはとびひが完全に治るまでは控えましょう。水を介して感染することはありませんが、感染した人の肌に触れることでうつります。プールでは肌が接触する機会が増えるほか、タオルなどの共有物を介して感染が広がる可能性もあるため、感染拡大防止の観点から避けた方がよいでしょう。
登園目安
とびひ(伝染性膿痂疹)は出席停止期間は設けられていません。病変部に薬を塗り、きちんと覆ってあれば登園は可能です。しかし、病変が広範囲の場合や熱のある場合は学校を休んで治療を必要とする場合があります。
症状や学校の方針により対処が異なる場合もあるので、上記を踏まえて医師や学校に相談するとよいでしょう。
受診目安
急いで受診・夜間休日は救急外来へ
- 38.5℃以上の発熱がある
- 症状のある部位に強い痛みがある(赤ちゃんが泣き止まない)
- 皮膚が真っ赤に腫れて熱を持っている
- 皮膚がめくれた
医療機関が開いている時間帯に速やかに受診
- 37.5℃以上の発熱がある
- 皮膚に痒みを伴う赤い腫れがある
- 皮膚に痒みを伴う水疱がある
とびひの症状は
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移動なし、自宅で受診
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診察前に以下の注意事項をご確認ください
- オンライン診療で対応が難しいと医師が判断した場合、対面診療をご案内する場合もあります。(その場合、診察料は請求いたしません)
- お薬の処方は医師の判断によります。
- 全国エリアで対応していますが、医療機関がない離島在住の方はご利用になれません。
「対処法を調べる」監修医師

こうだたかゆき
神田貴行医師
日本小児科学会専門医/博士(医学)
島根大学医学部臨床教授
コンサータ登録医
鳥取大学医学部卒業後、小児科医として16年間病院勤務、11年間発達障害児対応クリニック院長を務めた。現在は小児科を中心にオンライン診療等を行うフリーランス医師としても活動中。
この記事は医師監修のもと、ファストドクター株式会社が制作しています。


