おしっこの時の痛みについて(こどもの膀胱炎の疑い)
監修医師:神田貴行 先生(小児科医)
こどもの膀胱炎
雑菌が膀胱に感染することで起こる
膀胱炎とは、尿道口(おしっこの出口)から大腸菌などの雑菌が侵入し、膀胱へ到達して繁殖することで炎症が起こる病気です。
とくに、女の子は膀胱炎になりやすいです。原因は、尿道が短く膀胱へ雑菌が到達しやすいこと、尿道口と肛門が近く雑菌が侵入しやすいことです。
原因
- 大腸菌などの雑菌が感染すること
症状
- トイレに行く回数が多い
- 排尿時痛がある
- 尿が出にくいと感じる
- 1回の尿量が少なく、残尿感がある
- 血尿が出る
おしっこに行く回数が減ると膀胱炎になりやすい
尿道口付近には雑菌は常に存在しています。尿には、排出する際にそれらの雑菌も洗い流す自浄作用があります。トイレに行くことを我慢し、排尿(おしっこに行く)回数が減ると、雑菌を洗い流す回数も減るため膀胱炎を起こしやすくなります。
こどもは、おしっこを我慢してしまう、トイレへ行くことを嫌がることもあるため注意が必要です。
また、水分不足で尿量が減ることでも、排尿回数が減る原因となるため、膀胱炎になりやすくなります。
腎臓に炎症が及ぶこともある
膀胱は、尿管で腎臓と繋がっています。そのため、膀胱炎に気づかず未治療で過ごしていると、尿管を通じて雑菌が移動し、腎臓にまで炎症が及ぶ可能性があります。(腎盂腎炎)
膀胱炎の症状があらわれた時は早めに医療機関を受診しましょう。
膀胱炎の予防と対処
排尿を我慢しない
トイレに行くことを我慢し、排尿(おしっこに行く)回数が減ると、雑菌を洗い流す回数も減るため膀胱炎を起こしやすくなります。
こどもは、おしっこを我慢してしまう、トイレへ行くことを嫌がることもあるため注意が必要です。
水分補給で排尿を促す
水分不足で尿量が減ることでも、排尿回数が減る原因となるため、膀胱炎になりやすくなります。日頃から意識して水分補給はしておきましょう。
早めの受診を
こどもの排尿時に違和感を感じたり、膀胱炎の症状があらわれた時は早めに医療機関を受診しましょう。
主な関連する病気
- 腎盂腎炎
受診目安
119 救急車を要請
- 意識がはっきりしない
- 明らかに様子がおかしい
- 痛みや倦怠感により身動きがとれない
救急車を検討・昼夜を問わず救急外来へ
- 39℃以上の発熱
- 悪寒がある
- 全身の倦怠感がある
- 尿の混濁(膿が混ざる)
- お腹や背中の痛み
医療機関が開いている時間帯に受診
- 排尿時痛がある
- 尿が出にくいと感じる
- 1回の尿量が少なく、残尿感がある
- 血尿が出る
「対処法を調べる」監修医師

こうだたかゆき
神田貴行医師
日本小児科学会専門医/博士(医学) 島根大学医学部臨床教授
鳥取大学医学部卒業後、小児科医として16年間病院勤務、11年間発達障害児対応クリニック院長を務めた。現在は小児科を中心にオンライン診療等を行うフリーランス医師としても活動中。
この記事は医師監修のもと、ファストドクター株式会社が制作しています。


