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タミフル(オセルタミビル)の効果と服用方法
まずは、タミフルはどういった作用の薬なのか、また、どのように服用するのか解説します。
タミフルの効果とは?
タミフルは、インフルエンザウイルスが体内で広がらないように邪魔をすることで、体内のウイルス量を減らし、症状を改善する薬です。
インフルエンザウイルスが人の細胞内に侵入したあと、ウイルスのRNA(遺伝情報)を人の細胞内で増やします。ウイルスは、人の細胞内で十分に増えたら、「ノイラミニダーゼ」という酵素を使い、細胞の表面にウイルスの出口を作ります。この出口からウイルスを人の体内にばらまいて、症状を悪化させていくのです。
タミフルは、「ノイラミニダーゼ」を邪魔し、ウイルスの出口を作らせないようにする作用があります。この作用によって、タミフルを服用しなかった場合と比べて、24時間ほど早く発熱やだるさといった症状を改善させることができます。
タミフルの服用方法
タミフルは、カプセルと粉薬の2種類があります。治療と予防で服用方法が異なりますが、ここでは治療用の服用方法をご紹介します。
37.5kg未満のお子さんは、粉薬で体重に合わせて量を調整します。37.5kg以上あるお子さんと成人の方は、カプセルです。
1日2回、5日間(合計10回)服用し、終了です。「食事のあとでなければ飲めない」という薬ではありませんので、食欲がなく食べ物をとれていない場合でも、時間になったら服用してください。服用間隔はそれほど厳密に考える必要はありませんが、12時間程度あけましょう。
タミフルはなぜ飲み切る必要があるの?
タミフルは、インフルエンザの症状の回復を早める効果があります。ただし服用してすぐに症状がよくなったとしても、5日間しっかり飲み切らなくてはなりません。その理由の1つは、「タミフルが効かないウイルスに変化するのを防ぐため」です。
ウイルスの遺伝情報は、RNAという物質に保管されています。ウイルスが増殖する際にRNAのコピーが作られますが、時々コピーを間違って、部分的に変化したRNAができあがります。RNAには、コピーの間違いを修正する力がないため、「遺伝子変異」が起きやすいです。
タミフルを服用している間に起きた遺伝子変異の中には、タミフルに対して抵抗力を持つウイルスが生じる可能性があります。もし、タミフルの服用を途中でやめてしまえば、抵抗力を持った「タミフル耐性ウイルス」がどんどん体内で増殖し、他の人へも感染を繰り返した結果、タミフルの効かないインフルエンザが流行するということになってしまいます。
インフルエンザの有効な治療薬として、タミフルをいつまでも使用できるように、皆さんで協力してタミフルを正しく服用する必要があるのです。
また2つめの理由として、インフルエンザウイルスは解熱したとしても、発症から5日間程度は排出されています。タミフルの服用を続けることで、排出されるウイルス量を減らして感染拡大を抑える効果も期待されます。たとえタミフルを飲み始めてすぐに症状がよくなったとしても、しっかり最後まで飲みきってくださいね。
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タミフルの服用にあたってよくある疑問
タミフルの服用にあたって、よくある疑問にお答えします。
Q. 副作用がつらくて服用できないので、やめてもいいですか?
「タミフルを服用してから体調がおかしい」という場合には、まずは処方元の医療機関へ連絡し、指示を仰ぐようにしてください。その上で、服用を中止してよいと言われたら中止しましょう。
タミフルの副作用として比較的頻度の高いものは、腹痛や下痢、吐き気といった消化器症状です。ただし、インフルエンザそのものによる症状としても、こうした消化器症状を感じる場合があり、副作用との区別が難しいことがあります。
Q. タミフルの副作用で異常行動が心配です。
タミフルの副作用で、以下のような「異常行動」を起こす可能性があるという話が数年前に話題になりました。
- 突然大声を上げる
- 意味不明の言葉を話す
- 幻覚を見る
- 突然起き上がって動き出す
さまざまな調査の結果、タミフルを服用しなかった子どもでも、服用した子どもと同様の頻度で異常行動を起こしていることがわかりました。
異常行動の原因としては、以下の3つが考えられています。
- タミフルによる副作用
- 高熱による「熱性せん妄(意識の状態が通常と変わること)」
- インフルエンザ脳症
3つのうち、どれが異常行動の原因なのか、まだはっきりとしたことはわかっていませんが、多くの研究の結果でも現時点ではタミフルが悪影響とは断定できないという結論になっているようです。
その成果として、一時期は、10大未成年者へのタミフルの使用が控えられていましたが、2018年からは解禁されています。
ただし、タミフルが原因ではなかったとしても、インフルエンザの症状発症から4日以内に異常行動を起こしやすいことから、お子さんは目の届く範囲で休ませるか、こまめに様子を確認するようにしてください。また、異常行動が何度も起こる・長く続くという場合には、インフルエンザ脳症を起こしている可能性もありますので、医療機関へ連絡してください。
Q. 子どもが上手にタミフルを飲んでくれません。
タミフルの粉薬は少し苦味のあるお薬なので、お子さんが上手に飲めないというご相談が多いです。2つの方法をご紹介します。
①食べ物・飲み物に混ぜる
食べ物や飲み物に混ぜて薬を服用させるのが1つの方法です。
<おすすめのもの>
チョコレートアイス、スポーツドリンク、オレンジジュース、ヨーグルト
<苦味がカバーできないもの>
麦茶、牛乳、リンゴジュース、バニラアイス
ミルクやおかゆなど、「苦いから食べたくない!」となっては困るような食品には混ぜないでください。また、混ぜてから長い時間が経過すると、粉薬の表面のコーティングが溶けて苦味を感じやすくなるため、混ぜたらなるべく早めに与えましょう。
②お薬ゼリーに混ぜる
お薬ゼリーに混ぜると服用しやすくなります。とくに、チョコレート味が苦味を感じにくいのでおすすめです。
あらかじめ、ごく少量のお水粉薬を練っておくと、小さくまとまり、ゼリーに包みやすくなります。数滴で十分ですので、ほんの少しずつお試しください。
Q. タミフルを飲まなくてもインフルエンザは治りますか?
お薬を上手に飲ませられるか心配という場合は、最初からタミフルを飲まないという選択肢もあります。基礎疾患(喘息や心臓の病気など)がない、あまり症状がつらくなさそうなどであれば、自然回復を待つというのも大事な治療です。
一般的には、症状のピークは発症から2〜3日目で、その後は回復に向かいます。軽症であればご自宅で経過をみるというのも、一つの選択肢でしょう。また、タミフル以外にも治療薬の選択肢があります。お薬の飲ませ方に不安のある保護者の方は、担当医に相談してみてください。
まとめ
今回は、タミフルを最後まで飲み切らなくてはいけない理由について、タミフルの効果や飲み方と合わせて解説しました。タミフルはインフルエンザウイルスに対する効果的な治療薬ですが、処方された期間通りに服用することが重要です。
途中で飲むのをやめてしまうと、ウイルスが薬に耐性を持ってしまったり、症状が再発したりする可能性があります。もし副作用や他の懸念がある場合は、自己判断で服用を中止するのではなく、医師に相談してみましょう。
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本記事に掲載されている情報は、一般的な医療知識の提供を目的としており、特定の医療行為を推奨するものではありません。
具体的な病状や治療法については、必ず医師などの専門家にご相談ください。