帯状疱疹の特徴・症状と治療法について【医師監修】

更新日: 2024/09/29
このページでは、帯状疱疹の症状や治療法、今すぐ医師に相談したい場合の方法についてお伝えしています。
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帯状疱疹について

帯状疱疹の特徴・症状

帯状疱疹の特徴

水痘・帯状疱疹ウイルスによって帯状疱疹は起きます。

帯状疱疹は、一旦かかれば、ほとんどの場合はウイルスが神経の中に長く潜むようになります。

このウイルスがストレスや疲れなどによって行動するようになって、皮膚に神経の中から出てきて帯状疱疹になります。

ほとんどの場合、帯状疱疹は一つの神経に沿って出るため、左右のいずれかに集中して現れます。

酷い場合は、おなかの周囲に帯を半分巻いたように帯状疱疹が出ますが、どこでも全身に現れます。

多く帯状疱疹が現れるのは、50歳代~70歳代ですが、何歳でも現れます。

帯状疱疹は、水ぼうそうになった経験があれば誰でもなることがありますが、水ぼうそうになった経験がなくてもなります。

水痘・帯状疱疹ウイルスが、生まれた後ワクチン接種したり、胎児期にかかったりすることによって感染して、神経の中に潜んでいる場合が多くあります。

また、水ぼうそうに小児期にかかれば、非常に軽くなる場合があるため、帯状疱疹になったことが分かっていない人もいます。

帯状疱疹の症状

帯状疱疹の症状としては、最初に赤い斑点が皮膚に現れ、1日~3日後には小さい水ぶくれが赤い斑点の中に集まって現れます。

この後、水ぶくれは、かさぶたに数日かけて変化してきます。

赤い斑点が、最終的に現れ始めて、かさぶたが2週間~4週間後には無くなって傷痕が残ります。

帯状疱疹は、5%くらいですが、再発する場合があります。

違和感や痛み、かゆみなどが、赤い斑点が帯状疱疹が現れる数日~1週間程度前に現れる場合がありますが、先に皮膚の症状が現れる場合も多くあります。

個人によって痛みが続く期間や痛みの程度は非常に違っていますが、最も痛みが強く現れるのは発症してから2週間程度までの場合が多くあります。

皮膚の症状が治まった後も、長い期間痛みが続く場合があります。

帯状疱疹後神経痛とこの痛みは言われており、後遺症が数ヶ月~数年残る場合があります。

帯状疱疹後神経痛は、若い場合は稀に残りますが、高齢の場合は相当の比率で残ります。

合併症としては、よく頭痛や発熱が現れます。

また、よくリンパ腺が腫れる場合もあります。

帯状疱疹が顔面に現れる場合は、目の症状の結膜炎、角膜炎などが現れることがあります。

皮疹が耳介、眼の周囲に現れる場合は、耳鳴り、顔面神経麻痺、難聴が起きる場合があります。

発症した箇所で、皮膚の知覚が異常になったり、筋力が弱くなったりする場合もあります。

お尻から腰の箇所に帯状疱疹が発症した場合は、便や尿の出が悪くなる場合もあります。

帯状疱疹の診断と検査

特徴的な皮疹が神経の走行に沿った神経痛に続いて現れ、

水ぼうそうに子供の頃などになったことがある、加齢、ストレス、疲労などによって免疫力が下がるような帯状疱疹が起きる要因が確認できると、帯状疱疹の診断が確定します。

しかし、神経痛のみの段階で、水ぶくれになる前の判断が外観でできない場合は、血液検査によって帯状疱疹が起きているかを診断する場合もあります。

血液検査によって、血液の中の抗体の量を水ぼうそうウイルスに対して調査します。

帯状疱疹の治療法

帯状疱疹を治療する方法としては、基本的に、主として抗ウイルス薬を服用します。

抗ウイスル薬は、帯状疱疹ウイルスが繫殖するのを抑制する作用があります。

そのため、抗ウイルス薬を早期に服用し始めると、ウイルスが繫殖するのをその分抑制することができ、病気が悪くなるのを防止することができます。

つまり、帯状疱疹を早く治すことができます。

また、後遺症の帯状疱疹後神経痛や帯状疱疹による合併症のリスクが、軽くなる効果も期待できます。

これ以外の治療法としては、痛みが激しい場合は痛みを抑制する薬剤を直接神経に注射する「神経ブロック」や、痛みや炎症を抑制する消炎鎮痛薬を行う場合もあります。

しかし、治療を早く始めたということでも油断しないようにしましょう。

というのは、免疫力が下がったことが帯状疱疹が発症した要因であり、

免疫力が帯状疱疹になってさらに下がってしまうようになれば、抗ウイルス薬を早くから服用していたとしても、症状が重くなるリスクが十分にあるためです。

帯状疱疹の症状が重くなった場合は、治療するために入院する必要があることがあります。

入院して治療する場合は、抗ウイルス薬を服用するとともに、消炎鎮痛薬の塗り薬や内服薬を使用して治療します。

さらに、2次感染のリスクが水泡が潰れてあれば、抗菌薬を使用して治療します。

帯状疱疹の予防

帯状疱疹は、ストレスや疲労が要因になって、免疫力が下がった場合に発症します。

また、疲れが残っている場合によく起きるため、栄養と睡眠を十分に取って、肉体的・精神的に安静になるようにしましょう。

できる限り運動も控えましょう。

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本記事に掲載されている情報は、一般的な医療知識の提供を目的としており、特定の医療行為を推奨するものではありません。

具体的な病状や治療法については、必ず医師などの専門家にご相談ください。

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