沖縄での新型コロナの感染者数はどれくらい?
沖縄県の新型コロナウイルスの感染者数は令和5年5月の最終週から増加と減少を繰り返していましたが、10月に入り再び減少してきました。
令和5年5月8日から新型コロナは5類感染症に分類されると同時に、それまで感染者数の報告は「全数把握」から「定点把握」に切り替わりました。
「定点把握」とは指定医療機関のみの患者数感を把握する方法です。5類に移行する前は国や自治体が、全国から報告を受けた新規感染者数を毎日報告していていました。
しかし5類に移行後は「定点把握」に切り替わったほか、新規感染者数の報告は週1回になりました。
現在の沖縄では、新型コロナ感染者数の推移はどのようになっているのでしょうか。以下で詳しく見ていきます。
沖縄での新型コロナの感染者数/市町村別
以下の表より地区別(保健所管轄別)の感染者数は第39週からどの地区でも減少していることが分かります。[1]
▼2023年 保健所別定点報告数(定点把握)
|
第35週 8/28~9/3 |
第36週 9/4~9/10 |
第37週 9/11~9/17 |
第38週 9/18~9/24 |
第39週 9/25~10/1 |
第40週 10/2~10/8 |
第41週 10/9~10/15 |
北部 |
62 |
62 |
41 |
44 |
39 |
29 |
17 |
中部 |
168 |
229 |
185 |
147 |
103 |
103 |
65 |
南部 |
197 |
196 |
174 |
213 |
108 |
108 |
85 |
那覇市 |
135 |
122 |
146 |
152 |
124 |
124 |
86 |
宮古 |
43 |
35 |
35 |
35 |
28 |
28 |
32 |
八重山 |
32 |
18 |
49 |
33 |
14 |
14 |
14 |
合計 |
637 |
662 |
630 |
624 |
406 |
406 |
299 |
-
北部…名護市・国頭村・大宜味村・東村・今帰仁村・本部町・伊江村・伊平屋村・伊是名村
-
中部…宜野湾市・沖縄市・うるま市・恩納村・宜野座市・金武町・読谷村・嘉手納町・北谷町・北中城村・中城村
-
南部…糸満市・浦添市・豊見城市・南城市・西原町・与那原町・南風原町・八重瀬町・渡嘉敷村・座間味村・粟国村・渡名喜村・南大東村・北大東村・久米島町
-
宮古…宮古島市・多良間村
-
八重山…石垣市・竹富町・与那国町
沖縄での新型コロナ感染者数/週ごと
沖縄県における新型コロナ感染者数と全国の感染者数は以下です。
地区別の感染者報告数では減少傾向でしたが、第38週から沖縄県の患者報告者数が全国の平均値を上回っていることが分かります。
▼2023年 県内および全国の定点当たりの患者報告者数(定点把握)
|
|
第35週 8/28~9/3 |
第36週 9/4~9/10 |
第37週 9/11~9/17 |
第38週 9/18~9/24 |
第39週 9/25~10/1 |
第40週 10/2~10/8 |
第41週 10/9~10/15 |
沖縄県 |
定点報告数 |
637 |
662 |
630 |
624 |
517 |
406 |
299 |
定点当たり |
11.80 |
12.26 |
11.67 |
11.56 |
9.57 |
7.52 |
5.54 | |
総数 (推計値) |
2,990 |
3,110 |
2,960 |
2,930 |
2,430 |
1,900 |
1,400 | |
全国 |
定点報告数 |
101.289 |
99.744 |
86.510 |
54.346 |
43.705 |
25.630 |
集計中 |
定点当たり |
20.5 |
20.19 |
17.54 |
11.01 |
8.83 |
5.2 |
集計中 |
沖縄での新型コロナ/定点把握とは?
現在の新型コロナ感染者数は「定点把握」で報告されています。
2類感染症から5類感染症切り替わったことをきっかけに患者数のカウント方法が「全数把握」から「定点把握」に切り替わりました。
「定点把握」とはどのような方法でカウントされたものなのでしょうか。
「定点把握」では、あらかじめ指定した医療機関から患者数を報告してもらい、定点あたりの患者数を国が公表します。
例えば5つの定点医療機関患者数の合計が300人だった場合は、300を5で割って定点あたりの把握数は60となります。
つまり定点把握とは,1医療機関あたりの平均報告数です。これにより、地域ごとの流行状況や動向を知ることができます。
新型コロナウイルスは令和5年5月8日から5類感染症に分類されました。
以前は「全数把握」と言い、全国約5000の医療機関から陽性者の人数をすべて報告してもらい、国が性別や年齢ごとに発表していました。
この「全数把握」が5類感染症に移行した後は「定点把握」になったのです。
沖縄で新型コロナに罹患した時の療養期間
現在、新型コロナウイルスは5類感染症に定められているため、法律に基づいて外出自粛を求められることはありません。
厚生労働省では5類感染症での療養期間は以下のように推奨しています。[2]
-
外出を控えることが推奨される期間
発症日を0日目として5日間かつ、熱が下がり痰や喉の痛みなどの症状が軽快して24時間程度が経過するまで
-
周りの方への配慮が必要であると推奨される期間
発症してから10日間が経過するまでは、不織布マスクを着用したり、高齢者などハイリスク者との接触を控えたりするなど配慮すること
一般的に感染力の高いウイルスに感染した人は、発症した日を0日目として3日目まではたくさんのウイルスを排出します。
4日目から6日目にかけては急激に少なくなり、6日目ごろにはウイルス排出量は20分の1~50分の1にまで減少するのです。
発症後10日目を過ぎても痰や咳が続く時は、マスクを着用するなど咳エチケットを心がける必要があります。また、いずれの期間でも症状が重い場合は、医師に相談しましょう。
5類感染症に移行したことで、国が法律に基づいて国民にさまざまな要請をする仕組みから、国民の自主的な選択や取り組みが尊重される段階へ変わったと言えるでしょう。
沖縄での新型コロナワクチンの接種状況について
新型コロナワクチンは現在7回目の接種が行われています。沖縄県のワクチン接種状況は、他の県と比べてどのような違いがあるのでしょうか。
首相官邸が発表した令和5年秋(2023年9月)開始接種状況では、沖縄県の接種率は最下位の2.95%にとどまっています。
最も接種率が高いのは島根県の7.78%で、東京都は5.66%です。[3]
▼令和5年秋開始接種状況
都道府県名 |
人口(単位:人) |
総接種件数(3~7回目合計) |
接種率 |
沖縄県 |
1,485,220 |
43,743 |
2.95% |
島根県 |
658,649 |
51,210 |
7.78% |
東京都 |
13,841,568 |
784,111 |
5.66% |
沖縄で新型コロナワクチンの接種率が低い理由
沖縄県で接種率が低い理由のひとつに、高齢化率の低さが考えられます。高齢化率とは65才以上の人口が対象となる総人口に占める割合です。[4]
また、2022年に沖縄県が行った新型コロナワクチンに関する県民意識調査では、「ワクチンを1回も接種していない人への質問」で以下の回答が得られました。
-
ワクチンを1回も接種していない人への質問
-
接種しない・しなかった理由
-
未知のワクチンだから(73%)
-
ワクチン接種するのは個人の自由だと思うから(71%)
-
副反応が怖いから(55%)
-
ワクチンの必要性を感じない(54%)
-
国や県市町村の情報に懐疑的(41%)
-
不妊のリスクがあると思うから(27%)
-
他のワクチンも受けたことがない(13%)
-
そのうち新型コロナウイルスが収束すると考えている(12%)
この回答より、ワクチンを1回も接種していない人の中にはそもそもワクチン接種を希望しない人がいる一方で、ワクチンそのものに対して不信感や不安があるほか情報の信ぴょう性を疑うため、ワクチンを接種していないことが分かりました。
この調査では新型コロナウイルスワクチンの情報源についても調査しています。
-
新型コロナウイルスワクチンの情報源について
-
TV・新聞(78%)
-
インターネット・SNS掲示板(70%)
-
国や自治体のサイト・窓口・郵便物(45%)
-
身近な医療従事者(医師・看護師)(25%)
-
既に接種を受けた身近な人(25%)
-
未接種の身近な人(5%)
-
情報は集めていない(3%)
-
興味がない(2%)
上記調査のほか、新型コロナウイルスワクチンの情報源に関して、接種回数別(未接種者と2回接種者)の調査も行われています。
2回接種者では情報源はTV・新聞が最多だったのに対して、1回も接種していない人はインターネット・SNS掲示板が最も多い結果となりました。
また、1回も接種していない人は身近な人から情報を得ている傾向にあることが分かりました。
-
【接種回数別】新型コロナウイルスワクチンの情報源について
-
TV・新聞(未接種者56%・2回接種者81%)
-
インターネット・SNS掲示板(未接種者81%・2回接種者68%)
-
国や自治体のサイト・窓口・郵便物(未接種者36%・2回接種者46%)
-
身近な医療従事者(医師・看護師)(未接種者35%・2回接種者24%)
-
既に接種を受けた身近な人(未接種者42%・2回接種者23%)
-
未接種の身近な人(未接種者25%・2回接種者3%)
-
情報は集めていない(未接種者6%・2回接種者2%)
-
興味がない(未接種者9%・2回接種者0%)
これらの調査より、沖縄で新型コロナワクチン接種率が低い主な理由は以下の3つが考えられます。
-
他県に比べて高齢化率が低い
-
未接種者が国や自治体の情報に信ぴょう性が低いと感じている
-
ワクチンに対する不信感や不安感がある人がいる
未接種の人へ「どうしたら接種を希望するか」の問には、接種を希望しないという回答がある一方で、国産のワクチンができたら希望するという回答が見られました。
なお、現時点で第一三共が国内初となる国産新型コロナワクチンの製造販売承認を得ましたが、供給はまだされていません。
沖縄での新型コロナワクチンの集団接種はいつ中止になったのか
沖縄県では県が設置する接種会場でのワクチン接種は令和5年3月に終了しています。現在は各市町村が設置している会場で接種ができます。
接種先についてはかかりつけ医に相談するか、沖縄県公式サイトで確認、または各市町村の窓口に相談してみましょう。
沖縄で新型コロナの検査キットは手に入るのか
沖縄県では薬局で医療用抗原検査キットを購入が可能です。沖縄県公式サイトでは200以上の薬局が取扱店として公表されています。
那覇市の取り扱い薬局を以下にピックアップしました。[11]
▼那覇市で医療用抗原検査キットの取り扱いがある薬局
|
薬局名 |
所在地 |
|
薬局名 |
所在地 |
1 |
アイワ薬局 安謝店 |
安謝217 |
21 |
ぴぃぷる薬局与儀店 |
桶川1-18-40 |
2 |
あけぼの薬局 |
曙3丁目20-15 |
22 |
ふく薬局こはぐら店 |
古波蔵3-18-5 |
3 |
ライム薬局 |
安謝1-9-27 |
23 |
こくら虹薬局 |
古波蔵4-10-53 |
4 |
すこやか薬局 新都心店 |
銘苅2-2-1 |
24 |
そうごう薬局 壺川店 |
壺川1-13-7 レジデンスプロスパー1階 |
5 |
すこやか薬局 おもろまち店 |
銘苅3-22-33 |
25 |
つぼかわ薬局 |
壺川2丁目13-41 |
6 |
ミルク薬局天久店 |
天久1-7-5 |
26 |
すこやか薬局 久米店 |
久米2-10-1 シャトレブランシェ1階 |
7 |
ゆらき薬局 天久店 |
天久2-1-15 サザンリーフ1-B |
27 |
あいあい薬局 |
高良3-6-16 |
8 |
いるか薬局 |
天久2-20-15 |
28 |
すこやか薬局 みやぐすく店 |
宮城1-18-1 |
9 |
調剤薬局クオレ |
天久2-28-24 |
29 |
ばなな薬局 |
小禄560 |
10 |
共創未来 天久薬局 |
天久910 |
30 |
ぴぃぷる第2薬局 |
小禄1丁目1-43 |
11 |
アイン薬局 天久店 |
天久932 |
31 |
すこやか薬局 小禄店 |
小禄2-3-21 |
12 |
ドラッグイレブン薬局新都心おもろまち店 |
おもろまち3-5-22 |
32 |
おろく薬局 |
小禄651番地 |
13 |
クララ薬局ティエラ |
おもろまち4-16-22 |
33 |
すこやか薬局 田原店 |
宇栄原1-6-38 |
14 |
とまり薬局 |
泊1-11-7 |
34 |
和ごころ薬局さつき店 |
宇栄原3-14-12 |
15 |
てらす薬局 |
泊1-25-1(1階) |
35 |
ひなた薬局うえばる |
宇栄原6丁目1-8 |
16 |
ミント薬局 |
牧志2-17-17 まきしビル1F |
36 |
ビーズ調剤薬局あかみね店 |
赤嶺1-10-7 |
17 |
まつお虹薬局 |
松尾2-17-30 宇地原ビル1階 |
37 |
とくりん薬局 赤嶺駅前店 |
赤嶺2-1-9 |
18 |
和ごころ薬局 くもじ店 |
久茂地2-11-18-1階 |
38 |
イオン薬局那覇店 |
金城5-10-2 イオン那覇店1F |
19 |
琉球漢方薬局 |
久茂地3丁目13-8 レジデンス森山1F |
39 |
オリーブ薬局小禄店 |
田原3-1-12 |
20 |
ふく薬局泉崎店 |
泉崎2-3-3 |
40 |
スマイル薬局 田原店 |
田原1-9-2 |
購入のためにやむを得ず外出する時は、感染を広げないために不織布マスクを着用するなど、咳エチケットを実践しましょう。
沖縄で新型コロナかもしれないとき 検査キットが無料で手に入る薬局は?
沖縄県では現在、検査キットの無料配布は行っていません。
新型コロナウイルス感染症が5類に移行したことを受けて、令和5年5月8日より一般無料検査及び有症者への検査キット無料配布を終了しました。
薬局で購入、もしくは症状がある場合は医療機関を受診して、検査を受けましょう。
医療用抗原検査キットを購入できる薬局に関しては「沖縄で新型コロナの検査キットは手に入るのか」の章で確認できます。
沖縄で新型コロナの濃厚接触者になった場合 検査キットの入手場所は?
新型コロナの濃厚接触者も、薬局で医療用抗原検査キットを購入できます。
なお、新型コロナウイルス感染症が令和5年5月8日から5類感染症に移行したため、濃厚接触者が法律により国から外出自粛を求められることはありません。
しかし検査キット購入などで外出する時は、マスク着用や咳エチケットを徹底して、周囲へ配慮しましょう。
沖縄でできる新型コロナの対策とは?
現在の沖縄県での新型コロナウイルス感染対策を以下にまとめました。
“
-
推奨される場面でのマスク着用
-
手洗い等の手指衛生
-
換気
-
「密集・密接・密閉(三つの密)の回避」
”引用元:これからの感染対策|沖縄県
厚生労働省は上の4つの感染対策に関する考え方を以下のように示しています。
“
▼基本的感染対策の考え方
基本的感染対策 |
考え方 |
マスクの着用 |
個人の主体的な判断を尊重し、着用は個人の判断に委ねることを基本。 一定の場合にはマスク着用を推奨 |
手洗い等の手指衛生 |
政府として一律に求めることはしないが、新型コロナの特徴を踏まえて基本的感染対策として、引き続き有効 |
換気 | |
「三つの密の回避」「人と人との距離の確保」 |
政府として一律に求めることはしないが、流行期において、高齢者等重症化リスクの高い方は、換気の悪い場所や、不特定多数の人がいるような混雑した場所、近接した会話を避けることが感染防止対策として有効(避けられない場合はマスク着用が有効) |
”
引用元:新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後の対応について|厚生労働省
マスクの着用は個人の判断になりますが、医療機関を受診する時や高齢者施設を訪問する時、人が密集しやすい公共の乗り物に乗る時などは、引き続きマスクを着用しましょう。
また感染拡大時には、重症化リスクが高いとされる高齢者や基礎疾患を持っている人、妊婦はマスクを着用してください。
ただし、他の人にマスクの着脱を強要することのないように、個人の判断を尊重しましょう。
沖縄で新型コロナになったらどうすればよいのか
沖縄で新型コロナになったら以下を目安に外出を控えるほか、周囲への配慮が推奨されます。尚、こちらの期間の目安は沖縄県以外でも同様です。[2]
-
外出を控えることが推奨される期間
発症日を0日目として5日間かつ、熱が下がり痰や喉の痛みなどの症状が軽快して24時間程度が経過するまでは外出は控えましょう。
発症後5日間は他の人へ移すリスクが高いためです。
-
周りの方への配慮が必要であると推奨される期間
発症してから10日間が経過するまでは周囲の人への配慮が必要です。不織布マスクを着用するほか、高齢者などハイリスク者との接触を控えるなど配慮しましょう。
沖縄に旅行や出張で訪れている場合は、飛行機の搭乗にも注意が必要です。
新型コロナウイルス感染症が分類される5類感染症は、学校保健安全法に基づく出席停止期間が決められています。これは感染力が強い感染症だからです。
この期間は飛行機の搭乗には適していません。また、感染の疑いがある場合も搭乗は控えるようにしましょう。
ただし、医師の判断で感染の可能性が低い場合は、搭乗しても問題ないケースもあります。事前に主治医に相談し、必要があれば航空会社に問い合わせてみましょう。
-
搭乗が適さない期間(学校保健安全法に定められた出席停止期間)
発症したあと5日を経過し、かつ症状が軽快した後1日を経過するまで
沖縄で新型コロナの後遺症外来はあるのか
沖縄では新型コロナ後遺症の専門外来はありません。沖縄県がコロナ後遺症専門外来を設置していないのは、特定の医療機関への集中を避けるためです。
気になる症状があれば、かかりつけの病院やクリニックに相談しましょう。
かかりつけ医がいない場合は沖縄県公式サイトで公表されている後遺症に対応可能な医療機関を確認すると良いでしょう。
もしくは、県コールセンターでも医療機関を紹介してくれるので、気軽に相談してみてください。[10]
そもそも新型コロナの後遺症とはどんな症状?
新型コロナウイルス感染後は速やかに症状が改善する一方で、後遺症があることが分かっています。後遺症とは一部の症状が長引くことで、その症状は多岐にわたります。
もしかしたら、自分で気付いていない症状がコロナ感染の後遺症かもしれません。以下が症状の例です。該当する症状がないかチェックしてみましょう。[6]
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疲労感・倦怠感
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関節痛
-
筋肉痛
-
咳
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喀痰
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息切れ
-
胸痛
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脱毛
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記憶障害
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集中力低下
-
頭痛
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抑うつ
-
嗅覚障害
-
味覚障害
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動悸
-
下痢
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腹痛
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睡眠障害
-
筋力低下
沖縄の新型コロナ感染者ケアステーションとは?
沖縄県は令和5年6月26日より、入院を待つ患者や退院後の患者を受け入れる「新型コロナ感染ケアステーション」を開設しました。
これはコロナ病床ひっ迫に対応するための施設です。医師と看護師が常駐しているため、酸素吸入や痰の吸引などの医療的ケアが受けられます。
対象者は原則として65歳以上で基礎疾患を有する高齢者です。個人からの入所申し込みは受け付けていないため、希望する場合は医療機関に相談しましょう。[12]
Q&A
新型コロナウイルスに関してよくある質問にお答えします。
沖縄でコロナに感染したら何日休まないといけないですか?
厚生労働省は以下のように外出を控える期間を推奨しています。
- 外出を控えることが推奨される期間
発症後5日間は他の人へ移すリスクが高いため、発症日を0日目として5日間、かつ熱が下がり痰や喉の痛みなどの症状が軽快して24時間程度が経過するまで
学生は学校保健安全法に基づき、上記の期間が出席停止期間です。ただし、10日を経過するまではウイルスを排出する可能性があるため、周囲の人への配慮が必要です。
手指の衛生に気を配り、マスクを着用するほか、重症化しやすい高齢者や基礎疾患を持った人に会うのを控えるなど配慮しましょう。
職場への出勤は、上記の外出を控えることが推奨される期間を参考に事業所が判断します。
コロナウイルスが5類感染症になるのはいつからですか?
新型コロナウイルスは令和5年5月8日より5類感染症に移行しています。
新型インフルエンザ等感染症(2類相当)から5類へ移行したことで、国民の自主的な選択や取り組みが尊重されるようになりました。2類と5類の違いを以下にまとめました。
新型インフルエンザ等感染症(2類相当) |
5類感染症 | |
①発生動向 |
|
|
②医療体制 |
|
|
③患者対応 |
|
|
④感染対策 |
|
|
⑤ワクチン |
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令和5年4月27日公表(令和5年9月15日時点更新)
参考:新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後の対応について|厚生労働省
コロナウイルスに対するWHO感染症の対策はどんなことがありますか?
WHOの感染症対策はワクチン接種、手洗いや、物理的距離を取る、人混み、風通しの悪い、密閉された場所を避けることを推奨しています。
このほかにWHOでは新型コロナウイルスから飲食店、職場、食料品店、交通機関、学校、イベントを安全に保つ10のポイントを公開しています。
上記の感染対策以外に「体調不良時は自宅待機の考え方を全員に広める」ことを挙げていますが、コロナウイルス感染のハイリスク者を守るためにも大切であると言えるでしょう。[7]
コロナウイルスが拡散したのはいつからですか?
国内初の感染者が確認されたのは2020年1月16日です。その後の2月に大型クルーズ船の乗客乗員10人の感染が確認されました。
この頃から感染が拡大して、2020年4月7日には初めての緊急事態宣言が出されました。12月には変異株が確認されたと厚生労働省は発表しています。
2021年1月17日に2度目の緊急事態宣言が発令されました。[8]
沖縄でのコロナの感染者数はなぜ多いのですか?
沖縄で感染者数が多い理由は、ワクチン接種率の低さ、暑さにより冷房を使うため部屋を密閉する機会が多い、子どもの人口比率が多く子どもの間で感染が広がっていることが挙げられます。
また、5類感染症に移行した後は、それ以前に比べて外出や人と接触する機会が増えたことも挙げられるでしょう。
これは全国的に感染者数が増加した理由の一つでもあります。[9]
コロナウイルスに家族が感染したときの待期期間は沖縄ではどのくらいですか?
現在は国で定めた待期期間はありません。感染を広げないように、できれば部屋を分けるようにしましょう。
また、感染した人の世話は特定の人が行うようにします。新型コロナにかかった家族の発症日を0日として、7日目までは発症の可能性があります。
健康観察を十分に行って、外出をするときは手指の衛生に気を配り、マスクの着用を徹底しましょう。
この期間はハイリスク者である高齢者や基礎疾患を持った人と会うのを控えることも必要です。
沖縄旅行中にコロナの検査が受けられる場所はありますか?
沖縄県公式サイトで公表している発熱外来を行う「外来対応医療機関」では検査及び診療を受けることができます。受診の際は医療機関へ電話が必要です。
外出が難しい場合はオンライン診療を検討するのも良いでしょう。
コロナの症状について相談できるところは沖縄でどこですか?
まずはかかりつけ医に相談しましょう。かかりつけ医がいない場合は新型コロナウイルス感染症相談窓口(発熱コールセンター)で相談できます。
新型コロナウイルス感染症 相談窓口(発熱コールセンター)
TEL:098-866-2129(24時間対応)
FAX:098-901-8000 FAX相談票
沖縄で新型コロナに感染!オンライン診療も視野に
コロナで病床のひっ迫がたびたび問題なる沖縄県ですが、沖縄でコロナに感染した時はオンライン診療の利用も考えておくと良いでしょう。
オンライン診療はスマホやタブレット、パソコンなどのインターネット環境があれば受診できます。
オンライン診療は外出せずに医師の診察が受けられるメリットがある一方で、適切な検査が受けられないのでは、と心配される方もいらっしゃるかもしれません。
オンライン診療の結果、対面での診察や検査が必要であると医師が判断した場合は、病院やクリニックと連携してもらえるので安心です。
また、薬が処方された場合は配達もしくは薬局での受け取りが選べます。家族など代理の方が薬局で薬を受け取ることもできます。
ぜひ、オンライン診療も視野に入れてみてください。
<参考文献>
[2]新型コロナウイルス感染症の5類感染症移行後の対応について|厚生労働省
[4] 地域別に見た高齢化|内閣府
[5]新型コロナウイルスワクチンに関する県民意識調査|沖縄県
[6]新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(いわゆる後遺症)について|厚生労働省
[7]新型コロナウイルス感染症(COVID-19)WHO公式情報特設ページ | WHO健康開発総合研究センター
[9]新型コロナ感染者 全国的な増加傾向と対策 NHK解説委員室
[10]新型コロナウイルス感染症の罹患後症状(後遺症)/沖縄県
[12]「新型コロナ感染者ケアステーション」について/沖縄県
ファストドクターでは無料の医療相談を行なっています。
アプリから往診の待ち時間を見れるだけではなく、チャットや電話での無料の医療相談が可能です。
もし、ご家族やご自身の体調でご不安な点がありましたら、ファストドクターを頼ってください。
本記事に掲載されている情報は、一般的な医療知識の提供を目的としており、特定の医療行為を推奨するものではありません。
具体的な病状や治療法については、必ず医師などの専門家にご相談ください。