目が赤い、目やにが多いについて(結膜炎の疑い)
監修医師:神田貴行 先生(小児科医)
結膜炎
結膜炎には原因が複数あり治療が異なる
結膜炎とは、ウイルス・細菌・アレルゲン などが原因となり、結膜(白目の部分) が炎症を起こした状態のことを言います。
いずれの原因でも、目の充血・目やに・かゆみ の似たような症状があらわれますが、治療法は異なります。見た目での判断は難しいため、医療機関を受診し、早期に適切な治療を受けましょう。早期に適切な治療を行うことで、目の炎症を抑え、重症化や合併症を予防することが大切です。
目やにが多い場合は要注意
ウイルスや細菌が原因となり、人にうつる可能性のあるものを、感染性結膜炎と言います。
中でも、ウイルス性結膜炎は炎症が強くあらわれ、非常に感染力が強く、周囲に感染を広げてしまう可能性が高いです。
感染性結膜炎の症状は、目の充血と多量の目やにが特徴です。朝起きたときに目が開けられないほどの目やにが出ていたり、まぶたやまつげにたくさんの目やにが出ている場合は、感染性結膜炎が疑われます。早めに医療機関を受診しましょう。
視力に影響を及ぼすこともある
結膜炎は、感染性・非感染性に限らず、目の炎症が長引くことで、視力に影響を及ぼす可能性があります。以下のような症状がある場合は早めに医療機関を受診しましょう。
視力に影響があるかもしれないこどもの行動
- 光に対して、まぶしそうにしている
- テレビや物を見るときに目を細めている
- テレビや物を見るときに首を傾けて見ている
結膜炎もっと詳しく
ウイルス性結膜炎
原因
- ウイルス感染
症状
- 充血
- 多量の目やに(白〜黄色)
感染力
- 非常に強い
代表的なもの
- 流行性角結膜炎(はやり目)
- 咽頭結膜熱(プール熱)
- 急性出血性結膜炎
細菌性結膜炎
原因
細菌感染
症状
- 充血
- 多量の目やに(黄色)
感染力
- 弱いが感染する可能性はある
代表的なもの
- クラミジア結膜炎
- 一般細菌による結膜炎
アレルギー性結膜炎
原因
- アレルゲン
症状
- 充血
- かゆみ
- 目やに(透明〜白色)
感染力
- なし
代表的なもの
- 花粉やハウスダストによるアレルギー性結膜炎
- コンタクトレンズによるアレルギー性結膜炎
結膜炎の対処
目やにを拭く時の注意点
目やにを拭く時は、ティッシュペーパーや綿棒を使って直接手で触れないようにしましょう。拭いた後は必ず流水と石鹸を使用し、手を洗いましょう。
自己判断での市販の目薬の使用は避ける
原因が分かっている場合を除き、自己判断で市販されている目薬を使用することは避けましょう。
結膜炎症状は似たような症状があらわれるため、見た目では原因の判断がつきません。
誤った市販薬を使用することで症状が続き、目の炎症が長引く可能性があります。炎症が長引くと合併症や重症化を招く可能性もあるため、医療機関を受診して適切な治療を受けましょう。
登園目安
流行性角結膜炎(はやり目)だった場合は出席停止期間が設けられています。感染のおそれがないと医師が認めるまで登園・登校ができません。
流行性角結膜炎(はやり目)と診断されたら通園している施設へ報告するようにしましょう。
受診目安
医療機関が開いている時間帯に受診
白目(結膜)の充血に伴い次の症状がある
- 多量の目やに
- かゆみ
- 痛み
- 目がゴロゴロする違和感、異物感
- 発熱
見え方に違和感がある
- 目の見え方が変わった、視力が落ちた気がする
- 光がまぶしく感じる
「対処法を調べる」監修医師

こうだたかゆき
神田貴行医師
日本小児科学会専門医/博士(医学)
島根大学医学部臨床教授
コンサータ登録医
鳥取大学医学部卒業後、小児科医として16年間病院勤務、11年間発達障害児対応クリニック院長を務めた。現在は小児科を中心にオンライン診療等を行うフリーランス医師としても活動中。
この記事は医師監修のもと、ファストドクター株式会社が制作しています。