目のできものについて(ものもらいの疑い)
監修医師:神田貴行 先生(小児科医)
ものもらい
ものもらいはまぶたが細菌感染を起こした状態
ものもらいとは、まぶたの汗腺や皮脂腺が細菌感染し、炎症を起こす目の病気です。
主な症状は、まぶたの腫れ、赤み、かゆみ、痛みです。まばたきの際、ゴロゴロとした痛みや違和感で気付くことが多くあります。
原因となる細菌の多くは黄色ブドウ球菌や表皮ブドウ球菌などで、これらは皮膚表面にもともと存在している常在菌です。普段は悪影響を及ぼしませんが、体調不良などにより免疫力が低下していたり、目の周りを触る機会が多いと常在菌が繁殖しやすく、ものもらいになりやすくなります。
原因菌
黄色ブドウ球菌、表皮ブドウ球菌などの常在菌
感染しやすくなる原因
- 免疫力の低下
- 汚れた手で目を触る
- コンタクトレンズの着用
- アレルギー疾患を持っている人
- 前髪が目に入りやすい人
症状
- 腫れ
- 赤み
- かゆみ
- 痛み
人から人へ感染はしない
ものもらいは、人から人へ感染することはありません。
ただし、目の病気には感染するものもあり、ものもらいかどうか判別することは難しいです。
乳幼児や高齢者など、免疫力が弱い人と同居している場合などは、感染予防の観点から早めに小児科または眼科を受診することをおすすめします。
併せて読みたい記事
流行性角結膜炎(はやり目)こどもは炎症が広がりやすい
こども(乳幼児)は免疫機能が十分でないうえ、目の周りを触ってしまったりすることで、炎症がまぶた全体に広がりやすいです。
目の周りの組織まで炎症が広がることで、蜂窩織炎を起こす可能性があります。早めに眼科を受診し適切な治療を行うことが望ましいでしょう。
目薬(点眼)が苦手なこどもは、眼科医に相談しましょう。
症状に適したものがあれば、軟膏や内服薬など薬の形態を工夫することができます。
ものもらい症状の変化
初期症状
まぶたに局所的な、腫れ、赤み、かゆみ、痛みがあらわれる。まばたきの際、ゴロゴロとした痛みや違和感で気付くことが多い。
進行すると
まぶた全体に炎症が及ぶ。
さらに進行すると
細菌が増殖することで、炎症の中心に膿があらわれる。
こどもは炎症の広がりが速く、蜂窩織炎に至ることもある。
ものもらいの対処
抗菌目薬の使用
大人で適切に点眼が行える場合は、市販薬の抗菌目薬で対処することも可能です。
市販薬の選び方で迷う時は、常駐する薬剤師へ相談しながら薬を選びましょう。
使用後症状がよくならない場合は眼科を受診しましょう。
こどもの場合は、眼科の受診をおすすめします。
タオル類は共有しない
ものもらいに感染性はありません。
しかし、細菌感染を悪化させないという目的から、タオルの共有などは控え、清潔なものを使用するようにしましょう。
主な関連する病気
症状が似ている目の病気
- 流行性角結膜炎
- 霰粒腫
症状が悪化すると起こる可能性がある病気
- 蜂窩織炎
受診目安
医療機関が開いている時間帯に速やかに受診
- 目の痛みが強い
- 目が開けられないほどの痛みがある
- 目が開けづらいほどの目やにが出る
- 自宅で様子を見ていたが症状がよくならない、悪化してきたように感じる
- 目の腫れと赤みがある
「対処法を調べる」監修医師

こうだたかゆき
神田貴行医師
日本小児科学会専門医/博士(医学)
島根大学医学部臨床教授
コンサータ登録医
鳥取大学医学部卒業後、小児科医として16年間病院勤務、11年間発達障害児対応クリニック院長を務めた。現在は小児科を中心にオンライン診療等を行うフリーランス医師としても活動中。
この記事は医師監修のもと、ファストドクター株式会社が制作しています。