はしかについて
監修医師:神田貴行 先生(小児科医)
はしか
ポイント
1
はしかは感染力が強く長い
はしかは、空気感染をする、非常に強い感染力を持った病気です。
感染者1人が周囲に感染させる人数は12〜18人にも及びます。インフルエンザの場合2〜3人なので、その感染力の強さが分かります。
感染力が長い期間続くのも特徴で、症状があらわれる1日前から解熱後3日が経過するまでは、周囲へ感染させる可能性があります。
感染経路
- 空気感染
- 飛沫感染
- 接触感染
潜伏期間
- 10〜12日
症状
- 高熱
- 発疹
- 咳
- 鼻水
- 結膜炎
- コブリック斑
ポイント
2
特効薬なし、合併症や重症化を引き起こすことも
一般的な風邪は、ウイルスが体内へ侵入しても症状があらわれずに済む場合があります。しかし、はしかは感染するとほぼ100%発症します。
はしかに有効な特効薬はなく、感染すると、こどもや高齢者はとくに合併症や重症化を引き起こすリスクがあり、命に関わる場合もあります。
ポイント
3
予防接種による感染リスクの低減
はしかは、マスクや手洗いでの予防は難しいため、はしかは感染リスクや合併症リスクを下げるうえで予防接種が最も有効だと言えます。
日本では1978年からMRワクチン(麻しん・風しん混合ワクチン)として、任意での接種が開始されました。
ワクチンを接種すると90%以上の確率で免疫を獲得できます。しかし、30年程度で免疫は低下するため、大人は自身の予防接種歴を確認しておくことが大切です。
こどもは予防接種のタイミングを逃さないよう注意しましょう。
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はしかもっと詳しく
症状の変化
潜伏期
麻疹ウイルスが体内へ侵入後10〜12日で発症
カタル期(前駆期)
発熱・咳・鼻水・目の充血・くしゃみ・コプリック斑(口の中に白い斑点)
発疹期
全身に赤い発疹・39〜40℃以上の高熱が3〜4日続く
回復期
症状が落ち着く。発疹の色がうすくなるが、しばらく茶色い色素沈着を残すことも多い
現行の予防接種について
ワクチン名
MRワクチン(麻しん・風しん混合ワクチン)
接種時期
2回に分け、以下の期間に行います
- 1期 1〜2歳未満
- 2期 小学校入学前の1年間
年齢別予防接種歴と回数の確認
- 23歳以下 2回
- 23〜34歳 1〜2回
- 34〜51歳 1回
- 51歳以上 未接種の可能性
はしかの対処方法
高熱による脱水症状に注意
高熱が持続することで脱水症状を起こす可能性があります。こどもはとくに注意が必要であるため、意識的にこまめに水分補給を行いましょう。
脱水症状の予防に効果的なのは…
経口補水液
麦茶、スポーツドリンク、ジュース
オレンジジュース
酸味が刺激となり、口の中やのどの痛みが強くなったり嘔吐を引き起こしやすくなります。
食事や水分がとれず低血糖になる場合がある
高熱による倦怠感や、食欲の低下、口の中の違和感、痛みなどにより、食事や水分がとれなくなる場合があります。こどもは、前回の食事から12時間以上何も口にしないと低血糖を起こす可能性があります。
意識がはっきりしていて口に何か入れられそうなら、糖分を含む飲み物や食べ物をとらせましょう。年齢によっては、ラムネ・アメ・はちみつ(1歳以上)なども効果的です。
症状があらわれた場合は医療機関を受診する必要があります。低血糖のサインを覚えておきましょう。
こまめに水分補給を!脱水症状・低血糖のサイン
脱水症状・低血糖の予防に効果的な飲み物
- 経口補水液(OS-1 など)
- スポーツドリンク
- 麦茶
- リンゴジュース
脱水症状のサイン
- 尿の量や回数が極端に少ない
- 尿が濃い
- ぐったりしている
低血糖のサイン
- 顔色、唇の色が悪い
- いつも以上に空腹を訴える
- 頻繁にあくびをする
- 手足が震えている
- ぐったりしている
受診したほうがいい症状
以下の症状がある場合は脱水症状や低血糖が疑われるため、速やかに受診してください。
- 尿の量が極端に少ない
- 泣いているのに涙が出ない(こどもの場合)
- 熱があるのに汗をかかない
- 両目がくぼんでいる
- ぐったりしている
- 意識がぼーっとしている
- 頻繁にあくびをしている
- いつも以上に空腹を訴える
高熱でけいれんの可能性も
高熱により、乳幼児が熱性けいれんを起こしてしまったら、以下のように対処しましょう。

1.患者の顔と体を横向きにする
- 呼吸しやすい体勢にし、吐いたものが喉につまったり、肺や気管に入ることを防ぎます
- 呼びかけたり、揺さぶることは避けましょう。刺激になってしまいます。
- 余裕があれば、右半身を下に横向けにしましょう。
2.けいれん開始時刻を正確に記録する
- スマホで時刻をスクショして記録するとよいです
- 余裕があればタイマー起動して間隔を把握しましょう
3.余裕があれば動画を撮影する
- 医師に動画を見せることで、診察がスムーズに進むでしょう。
登園目安
はしか(麻しん)は出席停止期間が設けられている病気です。症状があらわれてから解熱後3日が経過するまでは登園ができません。
はしかと診断されたら通園している施設へ報告するようにしましょう。
受診目安
119 救急車を要請
- 意識がない、朦朧としている
- 呼吸が苦しい
- 明らかに様子がおかしい
- 唇が青白い、もしくは紫色でぐったりしている
- 5分以上けいれんを起こした
- 初めてけいれんをおこした(今はおさまっている)
救急車を検討・昼夜を問わず救急外来へ
- 39℃以上の高熱が3日以上続いている
- 尿の量や回数が極端に少ない
- 食事や水分が全くとれずぐったりしている
医療機関が開いている時間帯に速やかに受診
- 高熱に伴い口の中に白いポツポツしたものが複数あらわれた
- 熱が続いたあと発疹があらわれた
- 症状がつらい
はしかが疑われる際は
オンライン診療で相談可能です
発熱と発疹が…
海外旅行に行っていたけど…何か感染症??
不安なとき
オンラインですぐに
医師に相談できます
はしかの
オンライン診療に対応
24時間365日、全国エリアで対応
移動なし、自宅で受診
保険証・医療証が使えます
診察前に以下の注意事項をご確認ください
- オンライン診療で対応が難しいと医師が判断した場合、対面診療をご案内する場合もあります。(その場合、診察料は請求いたしません)
- お薬の処方は医師の判断によります。
- 全国エリアで対応していますが、医療機関がない離島在住の方はご利用になれません。
「対処法を調べる」監修医師

こうだたかゆき
神田貴行医師
日本小児科学会専門医/博士(医学)
島根大学医学部臨床教授
コンサータ登録医
鳥取大学医学部卒業後、小児科医として16年間病院勤務、11年間発達障害児対応クリニック院長を務めた。現在は小児科を中心にオンライン診療等を行うフリーランス医師としても活動中。
この記事は医師監修のもと、ファストドクター株式会社が制作しています。


