オウム病の特徴・症状と治療法について【医師監修】

公開日: 2024/02/05 更新日: 2024/05/22
このページでは、オウム病の症状や治療法、今すぐ医師に相談したい場合の方法についてお伝えしています。
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オウム病について

オウム病の特徴・症状

オウム病の特徴

オウム病というのは、基本的に鳥の感染症で、人だけでなく動物も感染します。

外観だけでは、鳥がオウム病の病原体を持っているかは分かりません。

鳥が感染している場合でも、病原体がふんとして排出されないで、鳥が死ぬまで発病しない場合もあります。

しかし、鳥にストレスがあったり、鳥の体調が良くなかったりすると、病原体が大量に排出されます。

オウム病クラミジアというオウム病の病原体は、細菌の一種で、感染した人の細胞の中に入って増える微生物です。

オウム、カナリア、インコ、ハトなどが、オウム病の感染源になります。

オウム病クラミジアを保有している割合は、日本国内の鳥類の場合は約2割と考えられています。

鳥のふんの中に、病原体のオウム病クラミジアは排出されます。時間が経つとふんは乾いて粉になって、空気中に浮かんで漂います。

病原体がこのふんの中におり、この病原体を人が吸うと感染します。

換気が良くない、きれいに清掃していないような鳥小屋内に入るような時は注意しましょう。

あるいは、鳥の餌を口移しで与えたりすれば、オウム病に感染するリスクが高くなります。

しかし、空気中にオウム病の病原体が漂っている場合でも感染するとは必ずしも限らないため、無闇に心配する必要はありません。

オウム病の主な症状

オウム病に人が感染すると、症状はインフルエンザによく似たものになります。

1週間~2週間が潜伏期間で、症状としては急に38℃以上の発熱があり、倦怠感、頭痛、関節痛や筋肉痛などが現れます。

症状が重くなると、呼吸困難や肺炎、髄膜炎が起き、死亡する場合もまれにあります。

高齢者などの場合は、症状が重くなる場合が多いため注意しましょう。

体調が良くない場合は、病院でインフルエンザや風邪の症状で診てもらう際に、医師に鳥を飼育していることを伝えましょう。

鳥に触れているかどうかは、大切な情報です。

インフルエンザの薬は、ほとんどオウム病の治療には効果が期待できません。

治療を間違うと、症状が重くなるリスクがあるため注意が必要です。

毎年日本全国で、オウム病の患者としては約20件が報告されていますが、実際にはこの十倍くらいの患者がいると考えられています。

約200万世帯~300万世帯が日本国内において鳥を飼っているため、オウム病の発症率としては低くなっています。

オウム病の診断と検査

血液検査は、炎症の状態や抗体が病原体に対してあるかどうかを調査します。

胸部レントゲン検査(X線写真)は、肺炎が起きているかどうかを調査します。

胸部CT検査は、より詳細に肺炎が起きているかどうかや症状を調査します。

オウム病の治療法

時間がオウム病かどうかを確定するまでには時間がかかるため、疑わしい症状が鳥に触れた人に現れてくると、治療をオウム病として始めます。

抗菌薬としてよく使用されるものとしては、

  • ドキシサイクリン、ミノサイクリンなどのテトラサイクリン系抗菌薬
  • クラリスロマイシン、アジスロマイシンなどのマクロライド系抗菌薬
  • シプロフロキサシン、レボフロキサシンなどのニューキノロン系抗菌薬

が挙げられます。

オウム病の長期的な治療としては、

  • 抗菌薬は2週間使用する
  • 再度オウム病になるのはまれである
  • 鳥を飼育しているとオウム病になるリスクが高いため、症状や要因について十分に把握することが大切である

ことが挙げられます。

オウム病の治療薬であるテトラサイクリン系抗菌薬についてご紹介しましょう。

テトラサイクリン系抗菌薬は、タンパク質を細菌が合成するのを阻んで細菌が増えるのを抑制することで抗菌作用があります。

細菌が増えたりするためにはタンパク質を合成することが必要になり、リボソームという器官でタンパク質は合成されます。

この抗菌薬は、細菌がタンパク質を合成するのを阻んで細菌が増えるのを抑制します。

内服薬としては、薬剤の働きが持続する時間によって、長時間作用型、中等度作用型、短時間作用型に分類されます。

別の抗菌薬と比べた場合の特徴としては、

  • 優先的にライム病、ブルセラ症などの場合は使われる
  • ピロリ・ヘリコバクター感染において除菌治療の際に使われることもある
  • マラリアを防ぐためなどに使われることもある

ことが挙げられます。

オウム病の予防

オウム病を予防するワクチンとして、人用のものはありません。

しかし、オウム病は次のような鳥の飼育方法によって、予防することは十分にできます。

  • 過剰に鳥に触れることは控える

できる限り鳥は屋外で飼って、餌を口移しで与えないようにしましょう。

  • 鳥に触れた場合は手を必ず洗う

鳥のふんなどに知らない間に触る場合もあるため、手を必ず洗いましょう。

  • ・こまめに鳥かごは掃除して、食卓の付近には置かない

乾いた鳥のふんは、空気中に漂ってよく吸うようになります。

そのため、鳥のふん吸ったりしないように注意して、処理をすばやく行いましょう。

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記事監修
  • 名倉 義人
    救急科専門医

    ・平成21年 名古屋市立大学医学部卒業後、研修先の春日井市民病院で救急医療に従事 ・平成23年 東京女子医科大学病院 救急救命センターにて4年間勤務し専門医を取得 ・平成27年 東戸塚記念病院で整形外科として勤務 ・令和元年 新宿ホームクリニック開院

    日本救急医学会、日本整形外科学会

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