2歳までにほぼ100%かかる、呼吸器感染症「RSウイルス」
【症状】
RSウイルスの主な症状は、鼻水・咳・発熱など。2歳までにほぼ100%がかかるといわれるかぜの原因ウイルスです。
軽い風邪程度ですむことが多い病気ですが、年齢が小さいほど重症化しやすく、特に3ヶ月未満の赤ちゃんは要注意。
重症化した場合は肺炎や細気管支炎になり、呼吸するときに「ゼーゼー」「うーうー」と音がしたり、呼吸困難になったりします。2歳未満だと中耳炎を合併することもあります。
【検査・治療】
RSウイルスそのものに対する特効薬はないので、症状を和らげる対症療法が基本になります。
【ホームケア】
風邪の症状程度であれば、安静にゆっくり休み、水分補給を心がけましょう。
低月齢の場合、急激に症状が悪化することがあります。
呼吸が苦しそう、水分が取れないなど異変が見られた場合、急いで受診しましょう。
【潜伏期間 感染経路】
咳・くしゃみなどを介しての飛沫感染、感染者と触れたり、おもちゃや手すりなどを触った手指を舐めたりすることからの接触感染があります。
【かかりやすい時期・年齢】
何度でも感染しますが、2回目以降は風邪症状程度で軽く済むことがほとんどです。
【注意点】
3ヶ月未満の赤ちゃん、早産の赤ちゃん、免疫不全の子ども、ダウン症の子どもなどは重症化しやすく、無呼吸発作や急性脳症などの合併症を起こすと命に関わります。
様子をしっかりと見守り、普段と違う様子や苦しそうな様子が見られた場合、発熱がなくても医療機関を受診しましょう。