高齢者や幼児は重症化に注意。「ヒトメタニューモウイルス感染症」
【症状】
主な症状は咳・発熱・鼻水など一般的な風邪症状とよく似ています。
大部分はこの症状のみで終わりますが、乳幼児や高齢者は重症化することがあるので注意が必要です。
悪化すると呼吸が苦しくなったり、ゼイゼイ・ヒューヒューと音がしたりします。
【検査・治療】
ヒトメタニューモウイルスの特別な治療法・特効薬はありません。
症状を和らげる対症療法をしつつ、自然回復を待つのが基本です。
熱が4日以上続く場合、細菌にも感染している可能性があります(中耳炎・肺炎・気管支炎など)。
その場合は抗菌薬が必要となるので、もう一度受診してください。
【ホームケア】
一般的な風邪と同じく、水分をしっかりとり、あたたかくしてゆっくり休みましょう。
【潜伏期間 感染経路】
咳・くしゃみなどで飛び散った菌を、吸い込んで感染する「飛沫感染」、おもちゃや、タオルなどを介しての「接触感染」があります。
【かかりやすい時期・年齢】
一度の感染では免疫が付かず、くりかえし感染することもあります。
子どもから大人まで全年齢がかかる病気ですが、特に幼児と高齢者に多く発症します。
看病時は手洗い・うがい・マスクの着用をしっかり行い、タオルや食器の共用は避けましょう。
【その他】
ヒトメタニューモウイルスとRSウイルスは症状がよく似ています。
流行時期とかかりやすい年齢がすこし違いますが、検査をしてみないと正確な診断はできません。