水泡が破れると痛い! 夏を中心に流行する「手足口病」
【症状】
手足口病はいわゆる夏風邪の一種です。
特徴は、手のひら・足の裏・口の中などに2〜3mmほどの水泡ができること。
ひじ・ひざ・おしり・性器周辺にできる場合もあり、口の中の水泡は破れた時にしみて痛み、食事がしにくくなることがあります。
高熱になることは少なく、発熱がない場合も。
1週間程度で自然に治ることが多い病気です。
【検査・治療】
手足口病の特効薬はありません。
症状を和らげる対処療法をしつつ、自然回復を待つのが基本です。
口内の痛みが激しい場合、鎮痛剤うあ粘膜保護剤が処方されることもあります。
【ホームケア】
口の中が痛む時は、しみないものを食べましょう。
熱いもの・塩気や酸味が強いもの・固いものは食べにくいので、プリンやゼリーなど喉越しがよく、噛まずに飲み込めるものがオススメです。
水分をこまめに摂り、脱水に注意しましょう。
【潜伏期間 感染経路】
咳・くしゃみアドを介しての飛沫感染、おもちゃの貸し借りや手についたウイルスが口や目などの粘膜に入って感染する経口・接触感染が主な感染経路です。
回復後も2〜4週間は便にウイルスが排出され、オムツ替えで手についてうつるケースもあります。
【かかりやすい時期・年齢】
原因となるウイルスが複数あるので、複数回かかることがあります。大人にも感染するので注意しましょう。
看病をする時はマスクを着用、手洗い・うがいを徹底し、タオルの共用は避けた方が良いでしょう。
オムツ替えの後は特に念入りに手を洗いましょう。
【注意点】
基本的には軽症で済む病気ですが、ごくまれに無菌性髄膜炎や脳炎を併発することがあります。
高熱・頭痛・嘔吐が続く場合、すぐに受診しましょう。
回復後1〜2ヵ月経ってから爪が剥がれることがありますが、すぐに新しい爪が生えてきます。