アデノウイルスが原因の夏風邪「咽頭結膜炎(プール熱)」
【症状】
咽頭結膜炎の主な症状は、高熱・喉の赤みや痛み・目の充血や目やになど。
39~40℃の高熱が4~6日程度続き、下痢や嘔吐を伴うこともあります。
【検査・治療】
抗生物質は効かないので、症状を和らげる対症療法が基本となります。
発熱や喉の痛みが強いときには解熱鎮痛剤、結膜炎の症状が強い時は目薬などを処方することもあります。
【ホームケア】
高熱が続くので、家でしっかり休むようにしましょう。食事や入浴の制限は特にありませんが、水分をしっかりとるように心がけてください。
喉の痛み・発熱で食欲が落ち、脱水状態になる可能性があります。ゼリーや冷たいスープなど、ひんやりしたのどごしが良いものもおすすめです。
【潜伏期間 感染経路】
感染力が強く、咳・くしゃみ・目やに、タオルの使い回し、おむつ交換後の大人の手指から伝染ることもあります。うがいや手洗いを徹底し、プールでは水泳前後のシャワーや洗眼をしっかり行いましょう。
保育園・小学校などは、主な症状がなくなったあと2日経過するまで出席停止となります。登園・登校のタイミングについては、主治医と相談して決めましょう。
【かかりやすい時期・年齢】
感染しやすい年齢は幼児期~学童ですが、大人も感染します。家庭内感染に注意しましょう。
原因となるアデノウイルスには様々な型があるため免疫がつきにくく、一度かかってもまた感染することがあります。
【その他】
アデノウイルスは、迅速検査キットで調べることができます。特効薬はないものの、「高熱が続いている原因がわかる(他の重篤な症例と区別できる)」「原因を特定することで感染を防ぎやすくなる」等のメリットがあります。