重症化するリスク大の「みずぼうそう」。ワクチン接種で予防を!
【症状】
水ぼうそうは「水痘(すいとう)」とも呼ばれます。
軽い風邪症状のあとに水をもった赤い発疹(水疱)がポツポツと出始め、そこから胸・おなか・頭皮・口の中など全身に広がります。
発疹は2~3日でピークになり、その後かさぶたになって治っていきます。
【検査・治療】
かゆみ止めの薬が処方されることが多いですが、自然に治ることがほとんどのため薬が出ないこともあります。
発疹が出てから24時間以内に抗ウイルス薬を投与することで軽症化できますが、必ずしも必要というわけではありません。
【ホームケア】
水疱をひっかかないよう注意しましょう。そこから細菌が入り、化膿してしまうことがあります。
爪を短く切り、お風呂でさっと汗を流すのも有効です(温めすぎるとかゆみが増します)。小さいお子さんなら手袋を使うのもいいかもしれません。
食事制限は特にありませんが、口の中に水疱がある時はしみるものを避け、脱水に注意しましょう。
【潜伏期間 感染経路】
感染力が非常に強い病気です。感染者の咳やくしゃみ、水疱に直接触れる、ウイルスが漂っている空気からの感染など、どこで感染するかわかりません。
すべての発疹がかさぶたに変わるまで、学校・保育園などは出席停止となります。
【かかりやすい時期・年齢】
患者と接触してから72時間以内にワクチンを打つと、感染を防げる可能性があります。医師に相談してみるのもひとつの方法です。
【注意点】
水ぼうそうは「小さいうちにかかっておいたほうがいい」という意見を聞くことも多く、ありふれた軽い病気と思われがち。
しかし実際は重症化することも多く、国内でも死亡例がある恐ろしい病気です。妊婦が感染すると合併症のリスクが高く、死亡例や新生児への影響もあります。
1歳を過ぎたらワクチンを接種し、しっかり予防していきましょう。