脊椎カリエスの特徴・症状と治療法について【医師監修】

公開日: 2024/02/05 更新日: 2024/03/31
脊椎(せきつい)カリエスって聞きなれない病名ですよね? 一体どのような病気なのでしょうか? この記事では、脊椎カリエスの症状、診断、治療法などについてくわしく解説しています。 脊椎カリエスについて知りたい方はぜひ最後までご覧ください。
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脊椎カリエスについて

脊椎カリエスの特徴・要因・症状

脊椎カリエスの特徴

脊椎カリエスというのは、一種の骨関節感染症で、結核性脊椎炎とも言われています。

脊椎の結核菌による感染症で、多く発症するのは胸椎と腰椎です。

尿路結石や肺結核に続いて発症し、以前は多かったものですが、ずっと最近では少なくなっています。

脊椎カリエスの要因

脊椎に結核菌が感染することが、脊椎カリエスの要因です。

肺結核が少なくなるにつれて、患者数も少なくなっています。

結核が全盛になっていた頃には、多く若齢者に発症していました。

しかし、現在では多く高齢者に発症しています。  

発症する要因は、椎骨へ結核菌が移って、感染が椎体海綿骨で始まることです。

椎体の皮質骨を結核性肉芽が貫いて、縦靭帯の前後に沿って感染が上下に広がり、腫瘍が作られます。

さらに症状が進むと、亀背になります。

罹患した椎体は、治癒期には癒合して塊椎が作られます。

椎体の破壊は、がんの転移や骨腫瘍の場合でも現れますが、脊椎カリエスとは椎間板腔が維持されていることが違います。

脊椎カリエスの症状

脊椎カリエスの症状としては、局所のものと全身のものがあります。

局所の症状としては、初めに棘突起の叩打痛、体動時痛が現れ、進んでくると、亀背、脊髄麻痺、冷腫瘍が現れます。

症状の特徴としては、進むのが緩徐であることが挙げられます。

全身の症状としては、微熱や倦怠感が挙げられます。

脊椎カリエスの場合は、病変が進むにつれて合併症が一緒に現れます。

初めの病変は、椎体海綿骨に現れます。

結核性肉芽は、骨萎縮像がレントゲン撮影において見られます。

さらに、膿や結核性肉芽は、前縦靭帯の下面に薄い椎体前方の皮質骨を破って拡大します。

隣接椎体にも症状が及んで、椎間板の高さが一部の椎体終板も侵されて減少してきます。

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脊椎カリエスの診断と検査

脊椎カリエスの診断・検査としては、レントゲン撮影以外に、CT検査やMRI検査がメインになります。

患者の自覚症状を、問診によってまず確認します。

腰や背中の疼痛があるか、硬い背骨になって動かすことができないか、足の痛みやしびれがあるかを確認します。

この後、患者の背中の亀背などを調べます。

脊椎の病変をレントゲン撮影で調べます。

椎間板腔の狭窄、椎体の委縮、膿瘍の陰影、椎体の破壊を確認します。

椎体が壊された場合は楔状になります。

膿瘍が胸椎にある場合は、「紡錘形陰影」になって脊柱脇に見られます。

腸腰筋膿瘍陰影が、膿瘍が腰椎にある場合は見られます。

CT検査の場合は、椎体周りおよび椎体内の膿瘍の状況と、骨が石灰化した状況を確認します。

MRI検査の場合は、神経系と病巣の拡大の関係を調査します。

肉芽腫として乾酪壊死巣を取り巻くものが見られます。

結核菌に感染しているかどうかを、喀痰検査とツベルクリン反応で確認します。

生検がやはり確定診断になります。

膿瘍や組織の一部を針で採って、結核菌の培養検査と顕微鏡検査を行います。

脊椎カリエスの治療法

脊椎カリエスを治療する方法としては、保存療法が基本になります。

骨の麻痺や変形が起きている場合は、手術を行います。

治療としては、長期間になるため忍耐が必要です。

  • 保存療法

保存療法のメインは、抗結核剤の投与になります。

抗結核剤として使用するものは、エタンブトールあるいはストレプトマイシン、イソニアジド、ピラジナミド、リファンピシンの4種類になります。

まず、この4種類の抗結核剤を、併用して2ヶ月間投与します。

2剤あるいは3剤を組み合わせて、この後4ヶ月~6ヶ月は併用します。

なお、強い薬である抗結核剤は副作用があります。

肝機能障害がピラジナミドは起き、聴覚障害がストレプトマイシンは起き、視覚障害がエタンブトールは起きやすいとされています。

薬剤を飲みながら、安静を維持して、コルセットで患部を固定します。

なかなか脊椎の炎症が収まらなければ、炎症になっている箇所をレーザーや電気で焼き固める場合があります。

  • 手術療法


効果が保存療法で無い場合や、症状が進んで麻痺が下半身に起きたり、椎骨がひどく破壊されたりしている場合は、病巣を手術によって取り除きます。

脊椎の変形や破壊がひどい場合は、骨の固定手術や移植手術を行う場合もあります。

手術を行う場合でも、リハビリが手術した後にもあり、結核菌をとにかく根絶する必要があるため、長い治療期間になります。

回復するための早道は、のんびりと焦らないで療養することです。

脊椎カリエスの予防

脊椎カリエスを予防するためには、免疫力が下がるのを防ぐことが大切です。

結核感染を予防するためには、BCGワクチンの接種が必要です。

感染の高いリスクがある場合は、医師にBCGワクチンの接種について相談しましょう。

免疫力が下がっている人や結核になっている人と接触する恐れがある場合は注意しましょう。

症状が重くなる前に治療することが大切です。

脊椎カリエスは、結核になった際や症状が良くなった後に起きる場合もあるので、医師の指示で薬の服用方法などは守ることが大切です。

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記事監修
  • 名倉 義人
    救急科専門医

    ・平成21年 名古屋市立大学医学部卒業後、研修先の春日井市民病院で救急医療に従事 ・平成23年 東京女子医科大学病院 救急救命センターにて4年間勤務し専門医を取得 ・平成27年 東戸塚記念病院で整形外科として勤務 ・令和元年 新宿ホームクリニック開院

    日本救急医学会、日本整形外科学会

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