緊張型頭痛の特徴・症状と治療法について【医師監修】

公開日: 2024/02/05 更新日: 2024/02/05
このページでは、緊張型頭痛の症状や治療法、今すぐ医師に相談したい場合の方法についてお伝えしています。
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緊張型頭痛について

緊張型頭痛の特徴・要因・症状

緊張型頭痛の特徴

緊張型頭痛の場合は、30分~7日間、鈍い痛みとして何かで頭の周囲を締めつけられるようなものが継続します。

また強い首や肩のこり、ふらつき、全身のだるさ、めまいなどが伴う場合もあります。

高齢者から子供まで、どのような年代でも現れ、反復性緊張型頭痛という頭痛が時々起きるタイプと、慢性緊張型頭痛という頭痛が毎日のように継続するタイプがあります。

緊張型頭痛の要因

緊張型頭痛の要因としては、いくつも精神的なストレスと身体的なストレスが重なることで起きるとされています。

身体的ストレスというのは、例えば、パソコンを使う際に長時間前かがみになったままである、下を向いたままの姿勢である、寝る際に合っていない枕を使う、車を長時間運転するなど、長時間自然でない姿勢を継続することなどが該当します。

このような状態が継続すると、筋肉が肩から首筋にかけて縮んで、こったようになって、頭痛が起きます。

また、頭痛は運動不足によっても起きます。

精神的なストレスの場合は、上手く仕事が進まない、トラブルが家庭内である、などというようなもので、このようなものも頭痛の要因になります。

では、緊張型頭痛はどのような仕組みで起きるのでしょうか?

緊張型頭痛は、頭の筋肉や肩から首、背中の筋肉が緊張するため起きるとされています。

筋肉が緊張してくれば、筋肉の中の血液の流れが悪くなって、ピルビン酸や乳酸などの老廃物が筋肉の中に溜まってきます。

周りの神経をこのような老廃物が刺激して、痛みとして締めつけられるようなものが起きます。

また、筋肉が緊張しない場合でも、精神的ストレスが頭痛を引き起こす場合があります。

毎日のように神経の緊張が継続すれば、筋肉の中の血液の流れが悪くなって、ピルビン酸や乳酸などの老廃物が筋肉の中に溜まってきます。

周りの神経をこのような老廃物が刺激して、痛みとして締めつけられるようなものが起きます。

また、筋肉が緊張しない場合でも、精神的ストレスが頭痛を引き起こす場合があります。

毎日のように神経の緊張が継続すれば、「痛みのコントロール機能」という脳に備わっているものがきちんと作用しなくなって、頭痛が筋肉の緊張がない場合でも起きるようになります。

緊張型頭痛の症状

主な緊張型頭痛の症状としては、

  • 毎日傷みが同じように起きる
  • 締めつけられるように頭全体が痛む
  • 頭全体や首筋や後頭部が痛む
  • やっと仕事や家事ができる
  • 傷みは動くと軽くなる
  • めまいのふわふわしたものや首や肩のこりを伴う
  • シャワーやストレッチなどで温めると楽になる

ことが挙げられます。

緊張型頭痛の診断と検査

  • 緊張型頭痛の診断

緊張型頭痛を診断する際は、主として問診によって、トータル的に症状を診ます。

頭の締めつけ感や圧迫感、首や肩の痛みなどの頭痛のタイプ、軽度~中程度の頭痛の強さ、頭痛が続く時間などによって診断して、異常が脳組織にあるか識別します。

なお、緊張型頭痛の場合は、診断基準が国際頭痛学会によって設けられています.

  • 緊張型頭痛の検査

緊張型頭痛を検査するものはありませんが、片頭痛と同じように異常が脳組織にある場合は、CT検査やMRI検査、レントゲン検査などを行ないます。

なお、小さなクリニックの場合には、CT検査やMRI検査の機器がない場合もあるため注意しましょう。

緊張型頭痛の治療法

反復性緊張型頭痛のように緊張型頭痛が時々起きる場合で、痛みが首や肩の筋肉を押さえて感じる際は、痛みが鎮痛薬によって軽くなる場合もあります。

しかし、一般的には、治療は特に必要ではありません。

緊張型頭痛が起きた際は、筋肉をほぐすために体を適度に動かしたり、入浴したり、マッサージしたりすることによって血液の流れを促進するようにしましょう。

頭痛体操というのも効果が期待できます。

なお、頭痛体操の方法については、ネットなどで紹介されているため参考にしましょう。

一方、慢性緊張型頭痛のように毎日痛みが継続する場合は、鎮痛薬を服用しても効果はあまり期待できません。

しかし、痛いということで毎日のように気休めで鎮痛薬を服用することによって、薬物乱用頭痛という薬剤の使い過ぎによる頭痛が起きる場合があるため注意しましょう。

慢性緊張型頭痛の場合で、要因が精神的ストレスの場合は、抗不安薬や抗うつ薬が使われ、肩や首の筋肉が非常にこっていれば、筋肉の収縮を弱くする筋弛緩薬などが使われます。

しかし、薬は基本的に一時的に使うものであると考えておきましょう。

根本的な解決は、薬のみではできません。

過度に筋肉が緊張しないように、普段から自分に適したリラックス方法を探して習慣にすることが必要です。

緊張型頭痛の予防

緊張型頭痛の予防のためには、うまく心身のストレスを無くすことが必要です。

普段から運動を適度に行って、同じような姿勢を継続しないようにしましょう。

長時間仕事などで机に座った状態が多い場合は、休みをこまめにとって、背すじを時々伸ばしたりしましょう。

1日の終わりに、お風呂にゆったり入ったり、肩や首をマッサージしたりするのも効果が期待できます。

軽いストレッチやウォーキングというような運動を習慣にして、ゆったりした時間を過ごすことが緊張型頭痛を予防する最もいい方法です。

記事監修
  • 名倉 義人
    救急科専門医

    ・平成21年 名古屋市立大学医学部卒業後、研修先の春日井市民病院で救急医療に従事 ・平成23年 東京女子医科大学病院 救急救命センターにて4年間勤務し専門医を取得 ・平成27年 東戸塚記念病院で整形外科として勤務 ・令和元年 新宿ホームクリニック開院

    日本救急医学会、日本整形外科学会

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