変形性腰椎症の特徴・症状と治療法について【医師監修】

公開日: 2024/02/05 更新日: 2024/03/23
「加齢に伴って腰痛が出てきた」「重いものを持つと腰痛が出てくる」 歳を重ねるにつれて、腰痛が気になり始めたら「変形性腰椎症」かもしれません。 この記事では、変形性腰椎症の症状や特徴、治療法について解説しています。 予防方法についても紹介していますので、腰痛が気になる方はぜひ参考にしてください。
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変形性腰椎症について

変形性腰椎症の特徴・症状

変形性腰椎症の特徴

背骨は、骨の「椎骨」というものと、緩衝材の役割を担う「椎間板」という軟性組織から成り立っています。

このような軟性組織は、腰を長年使用し続けたための負荷の蓄積と歳をとったための老化によって、左右に飛び出たり潰れたりしてだんだん変形してきます。

水分量が椎間板は少なくなって弾力が無くなって、十分に衝撃を吸収することができなくなります。

そのため、椎骨がお互いに衝突して、骨がこの衝突によってよくすり減るようになり、一部の骨が増殖してトゲのようになります。

また、椎骨をサポートしている靭帯が弱く硬くなることによって、椎骨がよくズレるようになります。

変形性脊椎症というのは、体重をサポートするベースであるため大きな負荷が特にかかるので、最も背骨の障害がよく発症する部位です。

変形性腰椎症の症状

変形性腰椎症の主な症状としては、入浴中は痛みが非常に和らぎます。

腰が冷えた場合は、症状が悪くなって痛みが強くなるだけでなく、痛みがお尻から腰、足の後側まで拡大したり、寝返りしたのみで痛みが起きたりします。

女性は、更年期障害の一環として起きることが多く、循環障害や骨粗鬆症を伴ってよく起きる場合があります。

変形性腰椎症の症状が重い場合は、馬尾神経や脊髄が圧迫されれば、冷えやしびれを足に感じたり、一回に長く歩くことが痛みのためにできなかったりします。

このような症状が現れる場合は、同時に腰部脊柱管狭窄症が発症している恐れがあります。

多くの場合は、更年期障害の一環として起き、循環障害や骨粗鬆症を伴う場合がよくあります。

よく変形性腰椎症になるのは、次のような人です。

  • 40歳以上の高齢の人

主な要因は加齢であるため、特に高齢の男性に多く発症します。

椎間板ヘルニアの場合は割合若い世代が多く発症しますが、変形性腰椎症の場合は40歳以上の高齢の人が発症します。

  • 長年負担が腰にかかった人

重労働の人、肥え気味の人、激しく腰を使うスポーツを継続した人、腰痛が若い時期からある人、繰り返して腰の病気や怪我がある人などは、椎間板や腰骨が疲れやすくなったり、変形しやすくなったりします。

  • 中高年の更年期障害がある女性

女性の場合は、多くの場合に更年期障害の一環として起きます。

変形性腰椎症の症状に当てはまるなら

-お風呂に入ると和らぐ腰痛がある

-年齢を重ねるごとに腰痛がひどくなってきた

こんな症状に当てはまれば「変形性腰椎症」かもしれません。

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変形性腰椎症の診断と検査

骨が変形していないかを、X線検査によって調べます。

強いしびれや痛みが現れる場合は、障害が神経に起きている恐れがあるため、神経が圧迫されているかMRI検査で調べます。

変形性腰椎症の治療法

腰痛体操や筋力トレーニングなどの運動療法によって、老化するのを遅らせたり、腰をサポートする力を強くしたりする、温熱療法によって血行を良くするために腰を温める、薬物療法によって鎮痛剤を飲んで痛みを和らげる、というような治療がメインになります。

これ以外に、装具療法によってコルセットを腰につけて守る、牽引療法によって上下に腰を引っ張って関節のすき間を大きくする場合もあります。

激しい痛みがあったり、歩行障害や下半身のしびれなどが現れたりするなど、重い症状で支障が日常生活に出ている場合は手術も行われます。

手術法としては、「骨棘切除術」という骨棘を取り除くものや、「除圧固定術」という神経が通る道を拡大して圧迫を少なくするものなどがあります。

変形性腰椎症の場合は、症状が全く現れない場合もありますが、治療がこのような場合は必要ありません。

変形性腰椎症の予防

可能であれば、軽い筋肉トレーニングやストレッチ体操を日常的に行うのがおすすめです。

これ以外に、老化を遅らせることが、変形性腰椎症を予防するためには大切です。

運動を適度に定期的に行う、いい栄養バランスの食事を摂る、ストレスをため込まない、十分に睡眠をとる、というような生活を送ると、老化を遅くすることができます。

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記事監修
  • 名倉 義人
    救急科専門医

    ・平成21年 名古屋市立大学医学部卒業後、研修先の春日井市民病院で救急医療に従事 ・平成23年 東京女子医科大学病院 救急救命センターにて4年間勤務し専門医を取得 ・平成27年 東戸塚記念病院で整形外科として勤務 ・令和元年 新宿ホームクリニック開院

    日本救急医学会、日本整形外科学会

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