ドライアイの特徴・症状と治療法について【医師監修】

公開日: 2024/02/05 更新日: 2024/02/05
このページでは、ドライアイの症状や治療法、今すぐ医師に相談したい場合の方法についてお伝えしています。

ドライアイについて

ドライアイの特徴・要因・症状

ドライアイの特徴

ドライアイというのは、目を保護するための涙の量が足りなかったり、涙の質がアンバランスになったりすることで、まんべんなく涙が行き届かなくなるもので、傷が目の表面にできる場合があります。

パソコンやスマホ、エアコンなどを使用するなどによって、ドライアイになる人も多くなっています。

涙というのは、目を保護するために目の表面を覆う防護壁のような作用があります。 

ドライアイの要因

ドライアイの要因としては、いろいろなものがありますが、中でもパソコン、エアコン、コンタクトなどを使うことによって涙がよく蒸発して、安定しなくなり、ダメージを目の表面にある細胞が受けることが挙げられます。

また、まばたきというのは、涙を出すために刺激をして、涙をまんべんなく目の表面に行き届かせる作用があります。

涙の作用としては、目の乾燥を防ぐ、目を洗浄する、目を殺菌する、目に栄養を補う、鮮明な像を目が結べるように滑らかに黒目の表面を維持する、というようなものがあります。

ドライアイの症状

ドライアイの症状としては、代表的な目が乾燥するなど以外に、いろいろなものがあります。

ここでは、主なドライアイの症状についてご紹介しましょう。

  • 目が乾燥していると感じがする

テレビゲームで遊んだり、パソコンを使ったり、細かな作業を行ったりした際に目が乾燥している感じがする場合は、まばたきする回数が減って涙の量が少なくなっていることがあります。

目が乾燥すると、傷が目の表面によくつくようになりますが、この状態にしておけば、目の表面以外に、結膜や角膜が病気になることがあります。

ドライアイが重い場合は、「シェーグレン症候群」という中年の女性をメインに多く現れるものを伴っていることがあります。

そのため、ドライアイと言っても軽く考えないで、眼科医に診てもらいましょう。

  • かすんだようにものが見える

ドライアイの場合は、視力が問題なくてもかすんだようにものが見えるなど、影響が見え方に現れることがあります。

これは、涙がいろいろな要因によって安定しなくなるために生じるもので、例えば、視力検査を受ける際にかすんでマークが見えるような場合です。

ドライアイの場合は、乾燥したり、疲れたりするのみでなく、影響が見え方にも現れることがあります。

  • ごろごろ目がする

ドライアイの場合は、涙の量が少なくなったり、涙の質がアンバランスになったりすることによって、異物感があったり、ごろごろしたりします。

  • 目がよく疲れる

目がよく疲れるような場合があるのではないでしょうか。

もしかすれば、このような場合はドライアイの可能性があります。

ドライアイは、傷が目の表面につく場合があるため、自分で疲れ目ということを判断をしないで、眼科で一度診てもらいましょう。

ドライアイの診断と検査

ドライアイを診断するために、涙の量を調査する場合は、一般的に「シルマー試験」を行います。

「シルマー試験」というのは、まぶたの縁に専門のろ紙をはさんで、長さがどの程度濡れるかを5分間で調査するものです。

目の表面状態を調査する場合は、スリットランプと言われる顕微鏡を使用して、黄色のフルオレセインという染色液を少し垂らすものがよく実施されます。

傷がもしあった場合は、染まってその箇所が見えます。

また、涙液層破壊時間(BUT)検査という涙の安定性を同じ染色液を使用して調査するものも実施されます。

目を開けた状態で瞬きをしないで、どの程度の時間で涙の層が乱れるかを調査するものです。

外来でいずれの検査も実施され、強い痛みなどはなく、割合短い時間で終わります。

ドライアイの治療法

ドライアイを治療する方法としては、点眼薬と涙点プラグを使うものがあります。

  • 点眼薬

症状が重くない場合は、点眼薬を使って目に潤いを持たせてドライアイを緩和することができます。

点眼薬としては、ヒアルロン酸製剤、人工涙液、ジクアホソルナトリウムという水分やムチンの分泌を促すもの、レパミピドというムチンを産生するものが使われます。

  • 涙点プラグ

涙点プラグという栓を涙の出口の涙点に行って、生理的に涙が出るのを止めるような治療を実施する場合もあります。

プラグの材質や大きさなどについては、さまざまなものがあります。

ドライアイの予防

長い時間車を運転したり、パソコンの作業をしていたりするとまばたく回数が少なくなるため、ドライアイの症状が悪くなってきます。

そのため、目の健康のためには、休みを適度に取ることが大切です。

また、涙の状態が悪くなるコンタクトをつけたり、内服薬を服用したりすることなどを少なくすることも、ドライアイを予防するための方法の一つです。

これ以外にも、目を保湿するために、エアコンの設定を変更したり、加湿器を使用したりするなども効果が期待できます。

また、目の疲れを取るためには、目を温めることも大切であると言われています。

記事監修
  • 名倉 義人
    救急科専門医

    ・平成21年 名古屋市立大学医学部卒業後、研修先の春日井市民病院で救急医療に従事 ・平成23年 東京女子医科大学病院 救急救命センターにて4年間勤務し専門医を取得 ・平成27年 東戸塚記念病院で整形外科として勤務 ・令和元年 新宿ホームクリニック開院

    日本救急医学会、日本整形外科学会

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