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風邪に抗生剤は必要?

こんにちは、ファストドクターです。今回は風邪を引いたときの抗生剤処方に関してお話しします。皆さんはよく風邪を引くと抗生剤を飲めばすぐ治ると思っていませんか?実はこれは大きな間違いなのです! 
風邪というのは咳、痰、鼻水といった上気道症状を来す疾患の総称を指しますが、そのほとんどが抗生剤が無効なウイルスによる感染症です。
しかし、‘病院に行ったら風邪だと言われて抗生剤を出してもらった’なんて経験がある人も多いかと思います。実は風邪の中にも、悪化して気管支炎や肺炎へと進行したり、風邪で弱っているところに他の細菌が侵入し悪化したりする場合があります。6ヶ月未満のお子さんや高齢者、ステロイド内服などの免疫力が低下している方は特に注意が必要です。そこが我々臨床医の腕のみせどころですが、悪化しそうな患者さんを適切に見極めて必要な患者さんには風邪であっても抗生剤を処方します。残念ながら医師の中には全ての風邪に抗生剤を処方する人もいます。そして患者さんによっては、そういった医師の方が、‘あそこのお医者さんはすぐに抗生剤を出してくれて助かるわ‘という方もいるかもしれません。
抗生剤の乱用は抗生剤が効かない耐性菌の増加や体に必要な正常細菌までやっつけてしまうことがあります。さらには近年の小児におけるアレルギー増加が抗生剤の乱用に関係しているという説もあります。

ファストドクターでは軽症な風邪と診断した場合には、きちんと説明を行い患者さんに納得して頂いた上で抗生剤を処方しないことにしています。
皆さんも病院で抗生剤を処方された際には医師に聞いてみて下さい。‘その抗生剤はどうして必要なんですか?’と。

【ファストドクターは、都内限定の夜間救急病院です。次世代型の往診で、医療をもっと便利にします。
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