りんご病について
監修医師:神田貴行 先生(小児科医)
りんご病
ポイント
1
風邪と見分けがつきにくい
りんご病は、正式名称を伝染性紅斑と言い、ヒトパルボウイルスB19 によって引き起こされる感染症です。
こどもが感染した場合、多くは一般的な風邪のような経過をたどります。風邪と見分けがつきにくいため感染を広げてしまいやすいです。
1週間ほど経過してあらわれる特徴的な紅斑(頬・腕・太ももの赤み)によってりんご病と診断される場合がほとんどです。
感染経路
- 飛沫感染
- 接触感染
潜伏期間
- 10〜20日
症状
- 熱(37.5℃前後の微熱であることがほとんど。39℃以上は稀)
- 咳・鼻水・関節痛
- 頬、腕、太ももの赤い発疹
大人は関節の痛みがあらわれることも
大人がりんご病に感染すると、半数以上で関節炎の症状があらわれます。りんご病が原因である場合、1週間程度で軽快します。
ポイント
2
発疹があらわれたときには感染力はない
症状が出てから1週間程度で頬・腕・太ももなどに特徴的な紅斑があらわれ、りんご病であることが分かります。しかし、発疹がでたときには感染力はなく、周囲にうつしてしまう心配はなくなっています。
ポイント
3
紅斑は一週間程度で治る
りんご病であらわれる紅斑は、通常1週間程度で消失します。
なかには紅斑が長引いたり、一度消えた紅斑が短期間のうちに再度あらわれることもありますが、多くの場合で自然に治ります。かゆみや痛みを感じることはほとんどありません。
また、直射日光や長時間の入浴で一時的に赤みが強くあらわれる場合があります。
ポイント
4
特効薬はない
りんご病に特効薬はありません。つらい症状を和らげる対症療法で経過をみます。
症状がつらいときは医療機関を受診しましょう。
妊娠中の感染に注意
りんご病は、妊娠中に感染すると、胎盤を通して胎児へ感染します。感染すると、胎児自身が重症の貧血を起こし、合併症、流産、死産につながる場合があります。
ワクチンがなく、感染に気づきにくいことから、予防が難しいです。りんご病が流行しているときはマスクをする、外出を控えるなど注意しましょう。
りんご病もっと詳しく
症状の変化
潜伏期
ウイルスが体内へ侵入後10〜20日で発症
初期症状
発熱・咳・鼻水・関節痛などがあらわれる。風邪と見分けることは困難。感染力が最も強いが、感染に気づかないため周囲にうつしてしまいやすい。
紅斑があらわれる
発症から1周間程度で、頬・腕・太ももに紅斑があらわれる。紅斑が出て初めてりんご病だと分かる。紅斑があらわれたときは既に感染力はない。
りんご病の対処方法
高熱による脱水症状に注意
高熱が持続することで脱水症状を起こす可能性があります。こどもはとくに注意が必要であるため、意識的にこまめに水分補給をおこないましょう。
脱水症状の予防に効果的なのは…
経口補水液
麦茶、スポーツドリンク、ジュース
オレンジジュース
酸味が刺激となり、口の中やのどの痛みが強くなったり嘔吐を引き起こしやすくなります。
食事や水分が摂れず低血糖になる場合がある
高熱による倦怠感や、食欲の低下、口の中の違和感、痛みから、食事や水分がとれなくなる場合があります。こどもは、前回の食事から12時間以上何も口にしないと低血糖を起こす可能性があります。
意識がはっきりしていて口に何か入れられそうなら、糖分を含む飲み物や食べ物をとらせましょう。年齢によっては、ラムネ・アメ・はちみつ(1歳以上)なども効果的です。
症状があらわれた場合は医療機関を受診する必要があります。低血糖のサインを覚えておきましょう。
こまめに水分補給を!脱水症状・低血糖のサイン
脱水症状・低血糖の予防に効果的な飲み物
- 経口補水液(OS-1 など)
- スポーツドリンク
- 麦茶
- リンゴジュース
脱水症状のサイン
- 尿の量や回数が極端に少ない
- 尿が濃い
- ぐったりしている
低血糖のサイン
- 顔色、唇の色が悪い
- いつも以上に空腹を訴える
- 頻繁にあくびをする
- 手足が震えている
- ぐったりしている
受診したほうがいい症状
以下の症状がある場合は脱水症状や低血糖が疑われるため、速やかに受診してください。
- 尿の量が極端に少ない
- 泣いているのに涙が出ない(こどもの場合)
- 熱があるのに汗をかかない
- 両目がくぼんでいる
- ぐったりしている
- 意識がぼーっとしている
- 頻繁にあくびをしている
- いつも以上に空腹を訴える
高熱でけいれんの可能性も
高熱により、乳幼児が熱性けいれんを起こしてしまったら、以下のように対処しましょう。

1.患者の顔と体を横向きにする
- 呼吸しやすい体勢にし、吐いたものが喉につまったり、肺や気管に入ることを防ぎます
- 呼びかけたり、揺さぶることは避けましょう。刺激になってしまいます。
- 余裕があれば、右半身を下に横向けにしましょう。
2.けいれん開始時刻を正確に記録する
- スマホで時刻をスクショして記録するとよいです
- 余裕があればタイマー起動して間隔を把握しましょう
3.余裕があれば動画を撮影する
- 医師に動画を見せることで、診察がスムーズに進むでしょう。
登園目安
りんご病では、出席停止期間は定められていません。発疹があらわれた頃には感染力はほとんど消失しているので、発疹のみで、熱が下がっていれば登校 (園)可能であるとされています。
こどもの体調や流行状況によっては、出席を控えるように医師が判断する場合もあるため、指示に従い対応してください。
受診目安
救急車を検討・昼夜を問わず救急外来へ
- 初めてけいれんを起こした(3分以内に治まった)
- 水分がとれない
- ミルクが飲めない(赤ちゃん)
- 尿の量や回数が極端に少ない
- 尿が濃い
- ぼーっとしていて元気がない
- 泣いているのに涙が出ない
医療機関が開いている時間帯に速やかに受診
- 38.5℃以上の熱がある
- つらい症状や気になる症状がある
- 周囲で感染症が流行っているなか症状があらわれた
りんご病が疑われる際は
オンライン診療で相談可能です
りんご病が流行っているみたい。
風邪っぽいけど、大丈夫かな?
不安なとき
オンラインですぐに
医師に相談できます
りんご病の
オンライン診療に対応
24時間365日、全国エリアで対応
移動なし、自宅で受診
保険証・医療証が使えます
診察前に以下の注意事項をご確認ください
- オンライン診療で対応が難しいと医師が判断した場合、対面診療をご案内する場合もあります。(その場合、診察料は請求いたしません)
- お薬の処方は医師の判断によります。
- 全国エリアで対応していますが、医療機関がない離島在住の方はご利用になれません。
「対処法を調べる」監修医師

こうだたかゆき
神田貴行医師
日本小児科学会専門医/博士(医学)
島根大学医学部臨床教授
コンサータ登録医
鳥取大学医学部卒業後、小児科医として16年間病院勤務、11年間発達障害児対応クリニック院長を務めた。現在は小児科を中心にオンライン診療等を行うフリーランス医師としても活動中。
この記事は医師監修のもと、ファストドクター株式会社が制作しています。


